映画
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE /砂の惑星』を観に行ってきた。wwws.warnerbros.co.jp原作は宇宙帝国を舞台にした壮大なスペースオペラで、『スターウォーズ』や『ナウシカ』にも影響を与えたもの。辺境の砂漠の星で、特殊な力を秘めた主人公が能力に目覚…
ダニエル・クレイグの007最新作『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観に行った。www.007.com(以下ネタバレ)最新作にして最終作。前4作の人間関係や行動が伏線となってここに至っている文字通り「集大成」。冷戦もとっくに終わった今、イギリスの敵はバイオ…
『MINAMATA』を観に行った。longride.jp 水俣病の被害を世に告発する「意識高い系」の息苦しい映画だろうと思ったら、そうではなかった。かつて戦場カメラマンとして名を馳せながら50代に入って撮影への情熱を失った写真家ユージン・スミスの再起が主眼とな…
渋谷ユーロスペースへ『由宇子の天秤』を観に行ってきた。ドキュメンタリー番組のディレクターで、女子高生自殺事件の真相を負う主人公。父親が営む学習塾の手伝いもしており、そこで一人の女子高生と出会う。全く関係のないはずの出来事がやがて重なってい…
Netflixで新作映画を観ることも増えてきたが、『ケイト』もそんな作品の一つ。www.imdb.com余命短い暗殺者が、日本のヤクザのトップを殺すミッションを命じられる。そこで一人の少女と出会うことが彼女の運命を変えていく・・・というストーリー。世界観とし…
シャマラン監督の最新作『オールド』。カリブ海のリゾートに旅行に行った家族が、宿泊先のホテルの支配人から”特別に”案内された秘境のビーチで奇怪な現象に巻き込まれる。逃げられず電波も繋がらない場所で、「オールド=加齢」が加速し次々に悲劇が襲ってい…
『アベンジャーズ/エンドゲームで一区切りを迎えたMUC。そんな中での新ヒーローとなるシャンチーを主人公とする『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を観てきた。marvel.disney.co.jpあー中国でしょ?そしてカンフーね?みたいなイメージだけで行ったが、…
物心ついた頃の「全能感」は現実世界に揉まれることでどんどんと修正されていき、大人になる頃には自分が「この世界の主役に生まれていない」ことに気付かされる。ごく一部の人を除いて。「たとえこの世界の主役になれなくても、自分は自分のを生きたい」そ…
三連休の初日。観に行こうとしていたオペラ『ニュルンベルクのマイスタージンガー』で関係者にコロナ陽性者が出てしまったため公演が中止に。そこで、評判のいい『クレヨンしんちゃん2021 謎メキ!花の天カス学園』を観に行ってきた。クレしん映画は、『嵐を…
コロナ禍で公開延期となった『ゴジラvsコング』がようやく日本でも観られるようになったので、初日に足を運んできた。伏線や思想とはほぼ無縁なザ・エンタテインメント。冒頭から軽快なテンポで話が進んでいき、登場する人物は多いが深い描写も巧みに避けら…
お待たせいたしました、お待たせし過ぎたかもしれません。『全裸監督』のシーズン2がNetflixで公開され、最終話まで見たので感想を残しておこうと思う。『全裸監督』は、2016年に太田出版から刊行された『全裸監督 村西とおる伝』を元にネトフリがオリジナ…
時間旅行SFの古典とも呼ぶべきハインラインの『夏への扉』。当時に比べればタイムリープ系やループ系の設定は市民権を得てはいるが、このジャンルでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』という大傑作があるだけに、映画チャレンジのハードルは高くなってい…
『機動戦士ガンダムUC』の映画が完結を迎えた2018年11月、次の宇宙世紀モノとして3部作での製作が発表された『閃光のハサウェイ』。富野由悠季による原作小説は、小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編として発表されたが、映画の方は映画『…
『あのこは貴族』を観に、新宿武蔵野館へ。山内マリコの2015年の小説を原作に岨手由貴子監督が映画化したもの。東京の山手に生まれ育って何不自由なく生活を送ってきて婚期を迎えて久しいアラサーのお嬢様。地方都市(原作者の出身地と同じ富山)から上京し…
『漂流ポスト』を観に、再びアップリンク渋谷へ。前回の鑑賞時には気付かなかった細かい演技を味わえた。トークショーは、清水健斗監督、中尾百合音さん、神岡実希さん(左より)。この作品でロンドン国際映画祭外国語部門最優秀助演女優賞を受賞した神岡さ…
3.11から丸10年。清水健斗監督と神岡実希さんの舞台挨拶があると言うことで、『漂流ポスト』の上映に足を運んできた。シューマンをバックに神岡実希さんと中尾百合音さんが交流する場面の映像の美しさが忘れ難い。もう帰ってこないキラキラとした時間。終演…
コロナ時代になって自宅でネトフリが捗っているけれども、それはそれとして、やはり劇場に新作を観にいくのはやめられない。ハリウッド映画が軒並み延期となる中で、意外にも邦画の新作は豊作になっている。ということで、今週4回目の映画館。好きな監督の新…
昨日ヤクザ映画『ヤクザと家族 The Family』を観に行ったばかりなのに、今日またヤクザ映画『すばらしき世界』。wwws.warnerbros.co.jp 二日連続でヤクザ映画を観にいくのは、自分はヤクザだからというわけではなく、ヤクザが好きだからというわけでもなく、…
去年の日本アカデミー賞で三冠を取った藤井道人監督の最新作『ヤクザと家族 The Family』。www.yakuzatokazoku.com基本的にヤクザ映画は観ないんだけれども、いま自分が最も注目しているクリエーターの常田大希率いるmillennium paradeが主題歌「FAMILIA」を…
劇団□字ックを主宰する山田佳奈が、2013年から公演している『タイトル、拒絶』を自ら監督となって映画化した作品。伊藤沙莉がメインで出ているということで今回見に行ってきた。lifeuntitled.info 都内(鶯谷あたり?)を舞台にした派遣型のセックスワーカー…
ネトフリで『ステップ』が観られるようになった。『 全員、片想い 』の『 NICKNAME is BUTATCHI』を手掛けた飯塚健が監督。重松清の原作で、妻に立たれたシングルファザーの子育てを山田孝之が演じる。娘役は幼稚園から小学校卒業までの期間を3人の子役でリ…
最近、韓国ドラマか伊藤沙莉ばかり観ていて、今日もネトフリで「伊藤沙莉」で検索したら出てきた『全員、片想い』。飯塚健監督・脚本の1stエピソード『MY NICKNAME is BUTATCHI』を観た。幼馴染に「ブタっち」とあだ名をつけた2人の微妙な距離感を描いた作品…
最近、伊藤沙莉をCMで観ることが凄く増えた。子役時代から難しい役を演じてきただけあって、深みのある演技力の持ち主だが、それだけでなくルックスにも人懐っこさを感じさせるところが魅力のように感じる。そんな伊藤沙莉が女優としての覚悟を見せてくれて…
ガル・ガドット主演『ワンダーウーマン』(2017年)の続編。wwws.warnerbros.co.jp 前作が第一次世界大戦中のドイツとイギリスの戦いを舞台にしていたのに対して、本作では核軍拡の最中にある米ソの冷戦を舞台としている。ストーリーは、細部の詰めの甘さが…
『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』を観た。helmutnewton.ayapro.ne.jp映画作品というよりは、内容の充実したドキュメンタリーという感じ。ファッション写真界の巨匠であったヘルムート・ニュートンの生涯を、本人の過去のインタビュー映像や、モデル…
遅ればせながら『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観に行った。violet-evergarden.jp孤児から軍に拾われて「戦闘少女」となった主人公。戦場を離れた後、郵便会社で代筆を行う仕事につき、職業を通じて「人を愛する」ことを理解しようと務めるな…
コロナのステイホーム期間で爆発的に支持が広がったコンテンツが『鬼滅の刃』だろう。2019年放送のufotable制作のアニメで人気に火がつき、続きが気になって原作コミックを買い集める人も急増(僕もその一人)。週刊少年ジャンプへの連載もジャンプシステム…
クリストファー・ノーランの最新作『TENET テネット』。2020年の『インセプション』では「夢の中に入る」という設定で、重力が変幻自在に移り変わる映像を観せて観客を驚嘆させたクリストファー・ノーラン監督。今作では「エントロピーが減少する物質」とい…
とにかくひどい話だ。目をキラキラ輝かせてアイドルになった平手友梨奈を、大人達が「孤独なヒロイン」を演じる生贄に祭り上げて、心身ともにボロボロになって「僕は嫌だ」と叫ぶ彼女をステージに上げる。上げ続ける。10代半ばの本人がおかしくなるのは当然…
昨年公開の『新聞記者』で日本アカデミー賞の最優秀作品を受賞した藤井直人の最新監督作品『宇宙でいちばんあかるい屋根』が封切になったので早速観に行ってきた。映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』公式サイトシアターは新宿バルト9。この日が初日とあっ…