想像を超えるスケール〜『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年・アメリカ、デスティン・ダニエル・クレットン監督)

アベンジャーズ/エンドゲームで一区切りを迎えたMUC。

そんな中での新ヒーローとなるシャンチーを主人公とする『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を観てきた。

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marvel.disney.co.jp

あー中国でしょ?そしてカンフーね?みたいなイメージだけで行ったが、想像をはるかに超えるスケールの大きな傑作だった。

アメリカ西海岸でお気楽に暮らしている青年のように見えるシャン・チー。

だが、いきなりバスの中で彼を狙う謎の集団に襲われる・・・

というところから始まる物語。

カンフーアクションのスピード感も凄く、『マトリックス』とかのアレをはるかに凌駕する特殊効果のおかげもあって、冒頭からスクリーンに目が釘付け。

女友達、妹、父親など、登場人物も魅力的。

「日本=ニンジャ」「中国=カンフー」的な「オリエンタリズム」的ステレオタイプはあるにせよ、そういった文化への敬意が感じられて心地よい(神秘主義が目立つところはあるが)。

ったけど、終盤はマーベルらしいスケールの大きなアクションに圧倒された。他の作品との繋がりも示唆されて今後の世界観の広がりにも期待が持てた。

終盤には既存のMUCとのつながりを示すカットもあり、この先の展開が楽しみになってくる。

主人公の父親役のトニーレオンの影のある孤独な感じが、完全に昔の石坂浩二だったな…