フルポケとは
Fullfull Pocketとは多田慎也のことであるー
・・・こう言い切ると「しおりリーダーあってこその新体制」とか「ひなちゃんの天然キャラの破壊力」とか「個性豊かな新メンバー3人が加わった5人の絆」とか、異論もたくさん出てくるかもしれない。
だが、「フルポケってどんなグループ?」と聞かれたら、僕はこう答える。
「多田慎也さんのイイキョクをいっぱい歌ってるグループだ」と。
前身のからっと☆は、からあげ応援グループから始まった。それが「頑張っている人を応援するグループ」にかわり、からっと☆が解散して、Fullfull☆Pocketとして再始動。
そんなフルポケと言えば、僕にとっては「中原ありすと田附未衣愛のグループ」だった、今年の1月までは。
グループの柱だった二人が抜けた後、フルポケは石井栞と宇敷陽南の二人を軸にして、新たに3人のメンバーを加えた5人体制となって活動を継続すると発表した。
そして、今日が新体制の初ワンマン。
新体制の初ワンマンステージ
Overtureの「Romeo and Juliet」から、新体制曲の「ロミジュリ」、「真昼の花火」を中心にライブが始まる。
リーダー石井栞は「再びこの場所に帰って来た」とでも言いたげな誇らしげな表情。そこから強い意思が見て取れる。
ステージのスクリーンにはCGによるVJが流れ、演出面でメンバーのパフォーマンスに花を添える。
自己紹介の後は、からっと☆時代の「I my me mine」から新体制初披露となる「わがままフェアリー」、そして「flower flower」、「東京少女」など、新旧曲をバランスよく織り交ぜたセトリ。
宇敷陽南は「みんなお昼ご飯は食べて来たかー」と斜め上からの煽り。
ファンが「お、おう…」と答えると、間髪入れず「よーし、健康的だ!」とまとめる。
新体制になってますます加速するひなちゃんの天才キャラ。
新メンバーもそれぞれ個性を開花させている。
広瀬みのりは、持ち前の甘い声を武器に、今までのキャリアを感じさせる安定したステージング。
桜木ゆふは、人懐っこさを感じさせる笑顔で、会場の隅々までレスを配りまくる。
角田珠沙は、純粋無垢な雰囲気を漂わせながら、精一杯のパフォーマンスを見せる。
中でも、僕が最も目を奪われたのは角田で、弾けるような勢いの中に14歳になったばかりの初々しさみたいなものが垣間見えた。
ここで、メンバーがステージ袖にはける。
スクリーンには、わちゃわちゃした動画が流れ、その間にメンバーは衣装替え。
メンバーカラーの新衣装に着替えた5人が登場し、ここからはバンドセット。
からっと☆時代を代表する名曲「今を生きる」から始まり、アップテンポの「流星Flashback」、ハードロック風味の「キミトシル」。
バンドはツインギターの編成で手堅い演奏。
ここ数年生バンドを取り入れたアイドルのライブが増えていて、個人的には巧拙がはっきり分かれると思っているけれども、フルポケの生バンドライブは、聴衆の期待に応えるもののように感じた。
スペシャルゲスト・多田慎也
「楽曲提供、ボイストレーナーとしてフルフルポケットに関わっている」
「フルポケのファンのみなさまからもよくしてもらえて」
「楽曲派という人たちからも評価して頂いて本当にうれしい」
というMCに続いて、ピアノ弾き語りで「darlin’」を披露。
この曲はからっと☆のカバーで聴いていてしみじみ良い曲だと思っていたけれども、本人が弾き語るのはそれはそれは素晴らしく、鳥肌が立ってしまった。
パワフルなピアノプレイに、ちょっとハスキーで色気のあるボーカル。
Fullfull Pocketとは多田慎也である、と改めて思わずにはいられなかった。
スペシャルゲストのTDが万雷の拍手で送り出されると、再びライブへ。
ここでサプライズで広瀬みのりの二十歳の誕生日を祝う生誕。尊い涙を見た。
バンドセットの後半は「カンフー乙女」「きみがだいすき」、そして「おひさまスプラッシュ!」。
この「おひさまスプラッシュ!」は、Fullfull☆Pocket時代にリリースされた楽曲の中で僕が一番好きなもの。
この熱い曲を生バンドで聴けてよかった。
ここからはライブ終盤。
各メンバーが今日の感想を語る中で、気丈に見えたすずちゃんが涙ぐむ姿にもらい泣き。
そして、「Pop Classic」を初披露。
アイドル王道路線のキラキラ感と、安心できる懐かしさと、いつまでも古くならないエヴァーグリーンな魅力を盛り込んだイイキョク。
「光」からの「虹色シャッフル」という名曲コンボを聞かせた後、メンバーが引っ込むと、場内からは「アンコール」が起きる。
バンドセットで「ドットアオゾラ」、そして最後は「フ♪レ♪レミライ」。
Fullfull Pocketの楽曲はイイキョクばかりだし、メンバー5人のうち3人が新メンバーになっても、グループの持ち味は変わらない。
この新体制への移行を成し遂げたのは、リーダー石井栞の強い覚悟あってこそだろう。
そして何よりも、これらの楽曲群を決して埋もれさせまいという多田慎也のコミットメントがバックボーンになっている。
この日発表された東名阪のツアーは、多田慎也がスペシャルゲストとして同行。
白金高輪SELENE b2の女性限定エリアにも、多田慎也の熱心なファンと思われる方々の姿があり、この先のツアーでも同じような「広がり」を持っていくことが期待できると感じた。
Fullfull Pocketの未来は明るく照らし出されている、そう実感させられるワンマンだった。
物販・特典会
最後に物販と特典会。
僕はSチケット(限定50枚、10000円)を購入していた。
これは最前のSチケット限定エリアでの観覧に加えて、メンバーのサイン入りTシャツとポストカード、そして全員ワイドチェキが特典となっていた。
これだけでもお腹いっぱい。
しかし!
楽曲派()たるもの、新作CDを買わずにはいられない。
たとえ、いずれサブスクリプションで聴けると分かっていても、だ。
そして!
楽曲派 ()たるもの、チェキを撮らずにはいられない。
すずちゃんに「美少女感お願いします」と言ったら謎ポーズのソロチェキ。
サインの時の会話では、「メンバーカラーの赤似合うね」と言ったら「赤は・・・私のペットだから!」と謎回答。
しかも、オーバーアクションのジェスチャー付き。
全てがハイテンションで、面白すぎた。
なぜすずちゃんをもっと早く見つけられなかったのか。
楽曲派()の修行は続く・・・
(セットリスト)
0 Romeo and Juliet
1 ロミジュリ
2 フタリアオゾラ
3 真昼の花火
自己紹介
4 I my me mine
5 わがままフェアリー
6 flower flower
7 東京少女(動画〜衣装替え)<バンドセット(M8-M14)>
8 今を生きる
9 流星Flashback
10 キミトシル
<スペシャルゲスト=多田慎也>
11 darlin'(多田ソロ)(広瀬みのり生誕=サプライズ)
12 カンフー乙女
13 きみがだいすき
14 おひさまスプラッシュ!
MC
15 Pop Classic
16 光
17 虹色シャッフル
(アンコール)
en1 ドットアオゾラ(バンドセット)
MC告知
en2 フ♪レフ♪レミライ