『ハウス・オブ・グッチ』(2021年、アメリカ、リドリー・スコット監督)

リドリー・スコットの新作『ハウス・オブ・グッチ』。

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ハイブランドの裏にある同族経営ならではのどろどろとした愛憎劇。

実話に基づく「光と影」をリドリー・スコットは鮮やかに描いている。

グッチに入りこもうとする野心家のパトリツィアを演じるレディーガガの迫力。

クールに見えて奥の深さを感じるマウリツィオを演じたアダムドライバーの存在感。

アル・パチーノ、ジャレド・レトの強烈な個性もあって、重厚感のある作品になっている。

集大成から新体制へ〜少女歌劇団ミモザーヌ冬公演「Winter Story〜きくたまこと 卒団公演〜」@草月ホール

去年の8月に夏公演を観覧して、ハートを撃ち抜かれた少女歌劇団ミモザーヌ。

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約半年ぶりの公演は、団長きくたまことが二十歳を迎えて卒団する公演でもあり、これまでの集大成的な意味合いも感じさせるものだった。

僕は、大阪の2公演と東京の2公演を観覧し、どれも素晴らしい公演だった。大阪は大阪で遠征するに値するものだったと思う。

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ということで、全公演が終わったいまネタバレに気兼ねする必要もなくなったので、感想を記しておこうと思う。

1部

Welcome sing, sing

ビッグバンドジャズのスィングするリズムに乗って、真っ赤に輝くスパンコールのワンピースで登場する3人のメンバー。
一期生のいまもりまなか、たかはしまお、そしてなんと二期生のともだりのあ。りのあはオープニングセンターに大抜擢。
まなかのセクシーな立ち姿、まおの澄んだボーカル、その二人に並んで蠱惑な雰囲気を醸し出すりのあ。
圧巻のオープニングに、歓声をこらえつつ大きなクラップを送りながら見ていた。

ストレンジャー(冬版)

Welcome sing, singに続いて同じメンバー3人が、少しずつ曲調を変え、セリフを交えながら、ミモザーヌならではの「歌劇」の世界で観るものを包み込んでいく。「新しいものを見せてくれる」という期待感はここで最高潮に達する。

赤鼻のトナカイ

お馴染みのナンバーを歌いながら登場するのは、一期生いわなみゆうか、二期生いでいゆき、三期生やましたあまね。大人っぽいオープニングとは打って変わって親しみやすい雰囲気を醸す3人。しかもセンターのゆうかトナカイは赤鼻で、まるでアニメのキャラクターのよう。

冬物語1

きくたまことが登場し、歌を遮るように3人のトナカイに語りかける。「さて、問題です。サンタのおじさんは何と言ったでしょう?」。そう、まるで物語の狂言回しのように。

この瞬間、今日のステージの中心が卒団するきくたまことであることが分かる。このWinter Storyは彼女が少女歌劇団ミモザーヌで成長した物語でもあり、その到達点、集大成でもあるかというように。

真夜中のドア

思い思いの私服をまとったメンバー5人がシティポップの洗練されたイントロに合わせるかのように登場し、冬の街角を歩きながら歌う。「私は私、あなたはあなた」と。一期生すずきゆい、二期生たぐちえみる、二期生ろれあ、二期生しろみゆ、二期生あんどうはな。5人のユニットは、ユニゾンが美しく、一見それぞれが独自に動いていながらも、チームワークを感じさせるもの。楽曲はワンコーラスのみにとどまり、もっと聞いていたくなった。この先の成長が楽しみ。

冬の朝に

孤独な心情を観客に向かって吐露するいわむらゆきねの強烈な独白で始まり、その独白がごくごく自然にエスカーションしていくようなソロへ。まるで演歌歌手のようなオーラで広い舞台を一人でとことん演じ切るゆきねワールド。

ふたりのこころ

孤独な彼女にそっと手を差し伸べるように静かに登場するすずきみあいムェンドワ。どんなジェントルマンよりもジェントルに振る舞い、寄り添い、包み込もうとする。だが、彼女の凍てついた心の扉は容易に開きそうもない。そこで昔の思い出を呼び起こす回想シーンへ。

ラストダンス

二人で踊ったラストダンスの思い出。ゆきねをダンスパートナーとしながらも、ボーカルはみあいソロ。そしてその背景で「LD(Last Dance)」の文字の衣装のまことがフラッシュバックする。夏公演では、まこと&みあいのペアの息のあったパフォーマンスが印象的だったナンバー。この先の公演では別のペアが生まれるのだろうか、そんなことを考えながら見ていた。

冬物語2

再びまことがソロで舞台のセンターに現れ、まるで魔法使いのように動いて呪文を唱えると、空から雪が降ってくる。そう、これは冬の物語。彼女は完全にステージを支配している。この世界を支配している。

ベイビーキャッツ(冬)1

一期生たかやあんな、二期生ともだりのあ、二期生みやはらにこ、三期生たなかあかりの無邪気で気ままな子猫たち。そんな子猫たちを少しだけお姉さんのポジションから見守る一期生たかはしまおの猫。ミュージカル「キャッツ」へのオマージュを前面に打ち出したようなナンバーだが、子猫達みんなのポーズも表情もかわいくて独自の魅力が光る。一期生とは思えない程の初々しさを放つあんな、三期生なのに堂々とした演技のあかり、そしてわがままなセリフもかわいいりのあ。この曲では、にこのアクロバットも見せ場だが、まおの澄んだボーカルの素晴らしさ。

ラッコ・サンバ

子猫たちの「ラッコになりたい」という空想から登場したラッコと仲間達。「リトルマーメイド」の「アンダー・ザ・シー」のような楽しい雰囲気で子供でも楽しめるナンバーと思わせながら、すずきみあいムェンドワのダンス・ステップはパッションを感じさせる。二期生ろれあ、しろみゆ、たぐちえみる、三期生やましたあまねの弾けるような笑顔も、楽しさを引き立てる。

情熱フラミンゴ

「フラミンゴみたいに飛びたい」という子猫たちの妄想から、今度は「情熱フラミンゴ」へ。ピンクレディへのオマージュを感じさせる昭和歌謡風のナンバー。センターのいまもりまなかが真っ赤なワンピース、他のメンバーが色違いのピンクのワンピース。フラミンゴを模したような片足立ちを取り入れたダンスが美しく、また目まぐるしくポジションが変わるフォーメーションが綺麗でずっと見ていたくなる。ずっと出番を待っていた一期生のちばひなの、いしばしゆあがここで登場。一期生ならではのダンスのキレに魅了される。二期生あんどうはな、三期生さかもとりるは、三期生ひろせしづくも、立派にこの曲を演じていて、もっと見ていたくなった。次回はフルコーラスで見たい。

夕陽に笑うシマウマ

今度は「シマウマみたいに笑っていたい」という子猫の言葉から、サバンナのシマウマの群れが登場。「キャッツ」ならぬ「ライオンキング」的な世界観。一期生いわなみゆうか、一期生もうりさくら、一期生すずきゆい、二期生いとうみにぃ、二期生しものあやめのメンバーによる「癒し」を与えてくれるようなナンバー。フラミンゴとは打って変わって、笑顔が弾けるようなステージ。

ベイビーキャッツ(冬)2

今度は客席の通路からベイビーキャッツが登場し、にこのアクロバットやりのあのアピールに見ている方がドキドキする。こういうライブ感こそが、テレビでもない、ネット配信でもない、「生」の劇場での舞台鑑賞の醍醐味だと思う。本家「キャッツ」にも引けを取らないミモザーヌの「ベイビーキャッツ」。もっともっと見ていたくなる。たかはしまおを中心にしたいいチームになっていると思う。

冬物語3

前半のトリにして、きくたまことのソロによる見せ場。「冬物語2」で少しだけ雪を降らせた彼女の魔法は、今度はたくさんの雪を呼んでくる。「アナと雪の女王」や「ウィキッド」のようなミュージカルでも、第一幕のラストは主役の女性ソロに圧倒されることが多いが、そういったミュージカルを観にきたと錯覚するような堂々としたまことソロ。卒団する彼女の前途が拓かれるとすれば、このようなミュージカルの舞台になるのではないだろうかと予感させられる1部ラストだった。

2部

とらとら

一期生いわなみゆうかと「ゆうか軍団」によるコミカルな雰囲気のナンバーは、休憩時間のざわついた雰囲気を一変させ一体感を取り戻すのにぴったり。「パパンがパン」という手拍子(あくまでクラップではなく手拍子というべき)は気持ちを一つにしてくれる。そんな中、会場の空気に反応してほとんどアドリブと思われるトークで気ままに進行していくゆうかの才能。それを温かく
見守りつつ、優しく突っ込む一期生メンバーの掛け合いが楽しい。2022年になった東京公演では、干支の虎にまたがって登場したが、その辺の予想できない無茶苦茶さも彼女の魅力。

ショウタイムコーナー

歌劇団もアイドルも、幅広く活躍していく中では、コミュニケーション能力、反射神経、そして大胆なリアクションが大事。

ということで、大阪公演では、昼公演でエルフ、夕方公演でコロコロチキチキペッパーズ、東京公演では昼公演で尼神インター、夕方公演でレイザーラモンをゲストに迎えて、ショウタイムコーナーが催され、コントやゲームが繰り広げられた。

出演したのは、一期生のいわなみゆうか、すずきみあいムェンドワ、もうりさくら。バラエティのセンスの塊のようなゆうか、何でも勝ちに行く負けず嫌いなみあい、そして、おとなしそうに見えて大胆なさくら、とそれぞれの個性も垣間見ることができる時間だった。

動かなかったこころの時計

楽曲はロック調だが、世界観は夜のサーカスを思わせる幻想的なもの。メインボーカルをとり、後半ではアクロバットの見せ場を連発する二期生みやはらにこの独壇場。だが、この曲の凄いところは、にこだけではなく他のメンバーも次から次へとアクロバティックを見せてくれるところ。二期生あんどうはなの伸びやかなモーションは新体操の演技のようだし、三期生たなかあかりの小気味よいアクロバットは体操選手のよう。二期生いとうみにぃ、二期生しものあやめ、三期生さかもとりるはを加えたチームは、フォーメーションの動きも滑らかで、表情にも一体感がある。何度見ても度肝を抜かれるパフォーマンス。

愛の速度

高めのBPMにマイナーコードで奏られるハードロック風味のナンバー。クールな表情と鋭いターンのダンスの組み合わせが切なさを掻き立てる。このように難易度が高く運動量の多い楽曲となるとやはり一期生の得意とするところだと思われ、いまもりまなか、いわむらゆきね、ちばひなの、たかはしまお、たかやあんな、きくたまことの一期生メンバーが、全く隙のないキレッキレのパフォーマンスを見せる。その中に一期生以外で唯一のメンバー三期生やましたあまねが入り、クールな表情で一期生に比べて遜色のないステージングを披露することに驚かされた。

MONSTER NIGHT

マイケル・ジャクソンオマージュというべきか、ジャネット・ジャクソンオマージュというべきか、ファンキーなダンスナンバー。トップを取るすずきみあいムェンドワの圧倒的なボーカルとダンス。群舞を従えて観客を挑発するかのような不敵な表情が冴え渡る。普段はおっとりしていそうな一期生のすずきゆい、もうりさくらが、秘めているパワーを爆発させるようなパワフルで迫力あるダンスを見せてくる。一期生いわなみゆうかと二期生ろれあの普段見せることのない野性味あふれる視線にどきどきさせられ、二期生しものあやめ、たぐちえみるのリミッターを外したようなダンスに魅了される。

楽曲が終わった直後のろれあとさくらの英語MCも、非日常感が続くような余韻を残してくれる。

ファンタジーガール(新曲)

新曲「ファンタジーガール」は打って変わって、まるで初期Perfumeのようなポップなサウンドに、ピンク色のワンピースのアイドルテイストの衣装。そして二期生ともだりのあをセンターに据えた5人のフォーメーションダンス。見ているだけで、夢の中へ、ファンタジーの世界へ誘われるよう。りのあはここでは夏公演の時のようなアイドルっぽい天真爛漫な表情を見せてくれる。一期生いしばしゆあ、ちばひなのの笑顔もキラキラしていて、本当にアイドルグループのよう。三期からはたなかあかり、ひろせしづくが加わったが、あかりは妹的な守ってあげたくなる感じを醸し出し、しづくは伸びやかな体躯がステージで映え、二人とも今後の成長を期待させるに十分だった。

ギフト(新曲)

そしてもう一つの新曲は一期生4人が歌うバラード。卒団するきくたまことと重ねた時間を伺わせ、感謝の気持ちを伝えるかのように聞こえる歌詞が涙を誘う。いまもりまなか、いわむらゆきね、たかはしまお、いわなみゆうかが、それぞれソロパートを聞かせたり、ダンスでペアになったりするが、一番泣きそうもないゆうかが感極まって泣きそうになっている姿を見てこちらももらい泣きしてしまった。

応援歌

そしてハイライトは、きくたまことの卒団挨拶。ミモザーヌでの苦労や卒業することへの想いが語られる。そこからの「応援歌」では、ワンコーラスではソロだが、ツーコーラスから、一期生、二期生、三期生が順に登場して彼女を囲み、桜の花びらが降り注ぐという演出。つぼみだった花が開き、咲き誇り、そして散っていく。東京の最終公演では、まことがソロ歌唱を続けられなくなってしまい、他の公演よりずっと早いタイミングで一期生が彼女を支えるように集まってきたが、そのサプライズに胸が熱くなった。

「きくたまこと 卒団公演」に相応しいグランドフィナーレ。

アンコール

Come On-a My House

アンコールでは、オールディーズ「Come On-a My House」のカバーを披露。ソウルフルで迫力のあるメインボーカルに一期生すずきみあいムェンドワ。そこに主軸メンバーのたかはしまお、いわむらゆきね、いまもりまなか、二期生ともだりのあ。ソロパートでそれぞれの個性と魅力が引き立つ。

この公演全般に言えるけれども、夏公演と比べてメンバーそれぞれがものすごく成長しているし、自信を持ってパフォーマンスして、ステージを楽しんでいる。それを観ている僕らもとても幸せな気持ちになってくる。

ミモザのように

最後は全員で「ミモザのように」を披露するのが定番だが、東京の最終公演ではもうここでは卒団したきくたまことの姿はなかった。初代団長が卒業したミモザーヌ。沈黙を破るように発声したのは、一期生のいまもりまなか。自身が新しい団長になることを表明した。同時に、同じく一期生のたかはしまおともうりさくらが副団長としてサポートすることも発表された。最年長としてミモザーヌをリードしてきたきくたまこと団長とは違った形で、新しいミモザーヌを担っていく団長いまもりまなか、副団長たかはしまお・もうりさくらを応援したい。そんな気持ちになった。

最後の「ミモザのように」のパフォーマンスは本当に心が洗われるよう。この曲のセンターとなるちばひなのは、ミモザーヌのモットーである「清く明るく麗しく」を全身で体現しているような存在で、この花が美しく咲き続けくことを願わずにはいられない。


半年ぶりに鑑賞した少女歌劇団ミモザーヌの公演は、想像を超え、期待をはるかに上回るような素晴らしいステージだった。

夏公演の時の感想の中で「個人的にはともだりのあちゃんのこの先の”成長”を見届けていきたいという気持ちなった」と書いたけれども、想像以上に成長していて、”見届ける”どころか驚かされっぱなし、感動させられっぱなしだった。

ミモザーヌはこれから4期生を迎え、充実した体制で次の夏公演への準備に入るのだろう。どのメンバーもさらに成長したした姿を見せてくれるに違いない。

この先半年以上待たされるのはもどかしいという気持ちもあるが、次もまた「待った甲斐があった」と思わせてくれるだけのものを見せてくれるだろうと期待して待ちたい。

そして、卒団したきくたまことはミュージカルの即戦力だと思うので、この先の活躍を願ってる。

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最後に、広井王子、ありがとう。

納得のエンディング〜『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年、アメリカ、ジョン・ワッツ監督)

スパイダーマン「ホーム3部作」の3作目「ノー・ウェイ・ホーム」を観た。

www.spiderman-movie.jp

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先行したアメリカでの評判が高いのと、予告編でのドクター・ストレンジの多重宇宙がどうこうというセリフから、スケールの大きな<物語>になっていることは想像できた。

こういうのは放っておいてもネタバレが飛びんでくるので、どうしても避けたいということで公開翌日、最初の土曜日の回を予約した。

満席だった。

危なかった。



(以下、ネタバレあり)



スパイダーマンの映画は、トビー・マグワイヤとキルスティン・ダンストの3部作、「アメイジング」と題されたアンドリュー・ガーフィールドエマ・ストーンの2作、そして「アベンジャーズ」の系譜に位置付けられたトム・ホランドゼンデイヤの作品を観てきた。

そういうファンは多いと思う。

バットマンシリーズなどと同様、それぞれは「大人の事情」で分断されている、別々の世界線の作品だと割り切って見てきた人が普通だと思うが、それがまさかドクター・ストレンジの魔法で繋がってしまい、それどころか3人のスパイダーマンが共に戦うという場面を見ることになろうとは。

これがウケないわけがない。

日本の特撮で言えば、「仮面ライダー大集合」にも匹敵する興奮。

とにかく、最近のアメコミ映画はMCUにしてもDCにしても、どんどんマニア向けになってとっつきにくい感じがあった。

それを、このスパイダーマンは「いんだよ、細けえこたあ」と言わんばかりにエンタメに振って、しかも主人公もヒロインも親友も高校生にしたことで、青春群像劇としても成立させた。

これがウケないわけがない(2回目)。

コロンビア(ソニー)とマーベルの「大人の事情」も乗り越え、アメイジングが2作目で「頓挫」した不幸さえも消化し、MCUでアイアンマンやドクター・ストレンジと繋がった絆を武器にし、「親切な隣人」にして等身大のヒーローのポジションは崩さず、神格化されることなく、物語を結末に導く。

「そうきたかあ」と唸らされ、全体的にテンポよく話が進み、アクションも期待を上回る密度と速度で進む。

最近、何本もアクション映画を見たけれども、ここまで不満を感じさせない作りのものは少ない。

ジョン・ワッツ監督40歳恐るべし。

久しぶりに見たトビー・スパイダーマンは、以前の真摯さを保ったまま、後輩スパイダーマンへの理解をも示す包容力のある大人になっていた。

黒歴史ギリギリかと勝手に思っていたアンドリュー・スパイダーマンは、以前よりもぐっと深みを増して人間臭い姿を見せてくれるようになっていた。

そんな二人の先輩をまとめながら、敵として現れた怪人たちを元の人間に戻してから元の世界に帰そうとするトム・スパイダーマン

もはや「鬼滅の刃」の炭治郎並みの人のよさである。

叔母を殺した相手にだけは「絶対に許さない」との態度になるが、それを身体を張って止めるトビー・スパイダーマン

王道展開に涙が出そうだった。

敵を全部「成仏」させた後、多重宇宙の次元の裂け目を塞ぐには、全ての人からピーターの記憶を消すしかないということになり、それを受け入れるトム・スパイダーマン

世界を守るために恋人のMJの記憶から消えることも受容する彼は、真のヒーロー。

歴代のスパイダーマンシリーズのファンを納得させるエンディングで、傑作として歴史に残る作品になった。