映画
10年振りのスターウォーズの新作『フォースの覚醒』を観に行った。監督は、ジョージ・ルーカスからJ.J.エイブラムスへと変わっている。J.J.エイブラムスが監督になったのは、『スタートレック』シリーズを鮮やかにリブートした手腕が買われてのことだと思わ…
11月1日に二十歳となる百川晴香が十代最後に残した映像作品「ラスト ティーン ~大切な思い出~」。百川晴香「ラスト ティーン ~大切な思い出~ [DVD]出版社/メーカー: Shiningwill発売日: 2015/10/10メディア: DVDこの商品を含むブログを見る彼女が出演するT…
たとえ誰にも望まれていないとしても、百川晴香のDVDを掘ってレビューしていく。ということで、「Pure Smile」に先立つこと約半年、2012年の作品「半分少女」。半分少女/百川晴香 [DVD]出版社/メーカー: EIC-BOOK発売日: 2012/02/25メディア: DVD購入: 2人 …
百川晴香「Pure Smile」は2012年の作品。当時高校2年生。chapter01のオープニングの冒頭の「おっそいよー!…あのさ、明日…お家いっていい?」っていうももはるの演技を見た瞬間に傑作だと分かるもの。チャプターには特にタイトルが付いていないけれども、以…
突然、百川晴香ブームが来てしまった。とりあえず過去のDVDを観て行くことにした。まずは「百色サンセット」百色サンセット [DVD]出版社/メーカー: シャイニングウィル発売日: 2014/10/10メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見るDVDのチャプターは以…
石野理子は卓越した文学性を内包している、と思っている。アイドルネッサンスのセンターとして、またメインボーカルとして、ダンスや歌でスイッチが入ったときの彼女の存在感は突出したものがある。さすがASH、ともいいたくなるが、彼女も持ち味はそれだけで…
頃安祐良監督の映画「マイ・フレンドシップ・キルト」に関するクラウドファンディングがあり、出資者のための「プチ映画祭」が今日開催された。 クラウドファンディング (クラウドファンディング公式):清純系アイドル映画「マイ・フレンドシップ・キルト…
頃安祐良監督の『マイ・フレンドシップ・キルト』を観にAKIBAカルチャーズ劇場に行ってきた。(予告編)映画「マイ・フレンドシップ・キルト」予告編 - YouTube20時30分開演で上映時間は44分。ストーリーを一言で語ると、高校の手芸部を舞台に女子高生5人が…
宮部みゆき原作「ソロモンの偽証」の映画2部作を一気に観た。前篇2時間・後篇2時間半の合計4時間半コース。江東区で起きたた中学生自殺事件を中心に、生徒の動揺、私的制裁、学校の隠蔽、メディアスクラムなどを多面的に描いたもの。終盤では「12人の怒れる…
「第9地区」のニール・ブロムガンプ監督が、再び南アフリカを舞台とした作品のメガホンを取った。主役は、チャッピーと名付けられたロボットで、今回も妙に細長くて、「第9地区」のエイリアンを彷彿とさせる。犯罪の多発するヨハネスブルグで、警官が被害に…
ANA国際線イチオシ映画は「シンデレラ」。ということで鑑賞。ディズニーの童話シリーズは、アニメと実写と両方の手法で世に出てきており、このシンデレラは実写の最高峰と行ってもいい。 特に、魔法使いがかぼちゃを馬車に変えるシーンのファンタジックな美…
「マッドマックス」の続編。前作が個人の内面中心に描いた作品だったのに対して、本作では二つの勢力の対立の渦中にマックスが飛び込んでいくという展開。登場人物は増え、乗り物の種類と数も増え、アクションの派手さも倍増。マックスの立ち位置は、正義の…
「マッドマックス」の新作「怒りのデス・ロード」が封切されて話題だが、旧作を全く観ていないので、BDで鑑賞。まずは1979年の「マッドマックス」から。暴走族のならず者たちが好き勝手に振る舞う中で、同僚や家族を奪われていく主人公マックスが、彼なりの…
アイドルネッサンスの3rdシングル「YOU」のMVが解禁になった。 監督は、1stシングル「17才」、2ndシングル「太陽と心臓」と同じく、『あの娘、早くババアになればいいのに』で有名な頃安祐良。アイドルネッサンス「YOU」(MV) - YouTube 見たら涙出てきた。…
新宿ピカデリーで「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I~青い瞳のキャスバル」を観た。いわゆるファーストガンダムを安彦良和が再構築してコミックした「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」が原作になっているが、映画の方はジオン側に焦点を当てて作られている。第…
綾瀬はるかと佐藤健主演の「リアル〜完全なる首長竜の日」を観た。 「リアル」とわざわざタイトルにつけているだけあって、映像世界はどこかアンリアルで、まるでつげ義春の漫画か筒井康隆の幻想小説のような光景である。筒井康隆原作のアニメ「パプリカ」の…
君と世界の闘いでは、世界に支援せよ。 (フランツ・カフカ) 『エスター』(原題:Orphan)を観た。(公式サイト):エスター邦題のエスターは少女の名前だが、原題の「Orphan(孤児)」の方が、この作品の本質を言い当てている。 かつて3人目の子供を流産し…
「どうして逃げるの?」 「警察が追うからだ」 「悪いことしていないのに」 (クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』) 警察が正しいことをしているわけではなく、警察がしていることを正しいとみなさざるを得ないという皮肉。こうした態度は、9.11…
トラとともに漂流して生死の境をさまよう映画「ライフ・オブ・パイ」を観た。予告編で説教くささを感じて見に行かなかったのだが、今回観て感じたのは、やはり宗教的な説教をちりばめた映画であると。つまり「自らが存在することを肯定し、神に感謝せよ」と…
古典をリメイクすると、オールドファンが酷評するのが世の常だが、ジョゼ・パジーリャ監督がリメイクした「ロボコップ」はどうか。 手短に言えば、メカはよりかっこ良く、主人公はより人間的に、善悪の図式はシンプルになり、バトルシーンはまるで最新のゲー…
吉田秋生の「海街diary」を是枝裕和監督が映画化するが、そのキャストが発表された。長女・香田幸に綾瀬はるか。 次女・香田佳乃に長澤まさみ。 三女・香田千佳に夏帆。 四女・浅野すずに広瀬すず。普通はこの手の実写化のキャスティングにはどこかしら文句…
「アナと雪の女王」は、予告編でイディナ・メンツェルが「Let it go」を歌い上げるシーンを見た瞬間、2003年初演のブロードウェイミュージカルの「WICKED」を連想した。 Idina Menzel Sings Defying Gravity on the Late ...イディナはこの舞台の初演で「悪…
きっと何者にもなれないお前達に告げる! (『輪るピングドラム』プリンセス・オブ・クリスタルの台詞) 自分は何者なのか、何者かになれるのか、何者にもなれないかもしれない、何者かになれるはず、何者かになりたい!これが思春期の何者五段活用(嘘)。映…
「ねんりき!北石器山高校超能力研究部」で超能力研究部長を演じている橋本愛の演技が最高。 監督は、俳優としても注目されている前野朋哉。このダイジェストでも、橋本愛の女優魂を観ることができる。『ハードナッツ!』でも危なっかしいこじらせ系女子大生…
2012年本屋大賞受賞の三浦しをん『舟を編む』の映画化作品。出版社で新しい辞書を作るというシンプルなプロットながら、気の遠くなるようなステップを地道に進めてどっぷりと仕事にはまる主人公の姿には、自分としては共感を覚えた。松田龍平は、茫洋として…
先に映画化された『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の前日譚に当たる『ホビット』の2作目。まるで『スターウォーズ』のエピソード2にも似て、着地点がわかっていなながら、眼前の展開を後日の伏線として楽しむ作品。原作のボリュームを考えると、『ホビット…
岡村ちゃんは歌った。「僕らは子供が育てられるような立派な大人になれるのかなぁ」と。「ぼくらはサザエさんのカツオである」、と書くと、何だか常見陽平のパクリっぽく聞こえるけれども、声優の永井一郎が亡くなったときに聞かれたのは、「あのバッカモー…
「宇宙はつらいよ」ーこの作品を一言で紹介するならばそんな言葉になるだろう。『ゼロ・グラヴィティ』の名前の通り、この作品は重力のない宇宙の船外活動で幕を開ける。あるクルーの「嫌な予感がする」の言葉が伏線になり、事態は急を告げる。そして…3D向け…
時よ止まれ、お前は美しい! 私の地上の日々の痕跡は 永劫へと滅びはしない その幸せの予感のうちに 今味わうぞ、この至高の瞬間を (ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ファウスト』) 時を止めることができたら、僕は何をするだろうか。好きな女性を…
高畑勲監督の『かぐや姫の物語』を観た。原作は「竹取物語」だが、ジブリお得意のヒロイン像に修正されている。すなわち、かぐや姫は好奇心が強く、純粋で、自己の信念を曲げない女性になっている。現代の価値観を過去に当てはめるののは誤謬だと思うが、高…