はい、ここにいます。
宇宙人は存在すると信じるが、地球には来ていないと思っている。ハリウッドで量産される宇宙人来襲映画に辟易している。
そんな僕にもUFO*1は否応なくその姿を見せた。しかも友達と二人でいるときに。それも社会人になって1年目に。
場所は神奈川県。東急田園都市線沿線の高台にある高級住宅街の一角。時期は冬。時間帯は日没頃。方角は西の方。
友人とぼんやり空を眺めながら『スタジオボイス』かなんかの話をしていたら*2、遠くの方で明るく光るものが急浮上。そのあと、ジグザグに上昇し、加速して上空に向かった後、閃光を残して消えた。
まず、笑うしかなかった。その友人も僕も人生でそんなものを見たのは初めて。「いやあ、あんな分かりやすいかねねえ」「ジグザグでね」「ありえないよね」「ありえないけど、でも、見ちゃったね」「うーん。これは何かの運命?」
その後、彼は仕事を辞め、僕の前から消えた。あれは何かの運命だったのだろうか。