ASCIIアイドル倶楽部定期公演Vol.5〜東京女子流〜@AKIBAカルチャーズ劇場

我輩は楽曲派()である。

女子流サウンドができるまでの過程を体験できて、ライブも見られるということで、楽曲派()としてはこのイベントに行かない手はなかった。

前半(松井サウンド)

真っ赤な衣装でAKIBAカルチャーズのステージに登場した女子流の4人。MC担当は中江。

最初に4人それぞれがソロで表紙を飾った週刊アスキーがディスプレイで紹介される。

中江「アスキーの表紙になった感想は?」
山邊「エゴサしたら、ファンの方の評判が良かったんですよね。あ、エゴサしてますよ(笑)」

そして、「加速度」のできるまでの過程を、最初の仮音源(リズム+メロディ+コード)から、キーボードとギターが入った仮MIX(ボーカルなし)と聴いていく。

楽曲のできる過程をメンバーと一緒になぞるというのは貴重な機会。

そして、今日のハイライトは、MP3とハイレゾの聴き比べ。

・・・だったんだけど、最初の音源を聴く前のMCで、中江さんが「それではまずMP3です」と言ってしまうハプニング(笑)

会場も今日イチの盛り上がり。

「クイズなんてどうでもいいんですよ」と誤魔化そうとする中江さん。

こういう現場のMC力に感心させられた。

MP3とハイレゾの音源を聴き比べたメンバーの反応は、

なんていうか音が立体的なんですよ(庄司)
わかる!ボーカルと楽器の音が別々にくる感じ(新井)

ってコメント。

「今二つの意見が来ましたね」と突っ込まれていたけど、オーディオ評論()用語で言えば「分離がいい」っていうことだと思う。

僕の耳にも違いは明らかだった。

ちなみに、機材はAKIBAカルチャーズのものではなく、外部から持ち込まれたプレーヤー・アンプ・ケーブル・スピーカー。

我輩は楽曲派()であるが、オーディオオタク()ではないので、詳しいことは省略。

そして、ハイレゾで聴いた「加速度」をライブで。

女子流のダンスを見ながら味わう「加速度」は格別の良さ。

少なくとも女子流に関して言えば、聴覚だけでその世界を味わうことはできない、視覚と聴覚が同時に刺激されてこその快楽であると再確認。

そこから松井曲中心にノンストップで全6曲。

顔の微妙な表情から、指先の繊細な表現まで、女子流のダンスを堪能した。

(セットリスト=前半)

1 加速度
2 Limited addiction
3 Liar
4 追憶
5 きっと忘れない、、、
6 ヒマワリと星屑

後半(Hi-raサウンド)

ここまでが前半。

後半は、今まで誰も聴いたことがない新曲ができる過程を聴くというもの。

メンバー自身も完成版は初めて聴くそう。

実にプレミアムな体験。

タイトルは「STARTING, MY ROAD!」と紹介される。

最初にHi-raさんの作った仮音源が流され、最後にメンバーの歌が入った完成版が流される。

ダンサブルでちょっと無機質なトラックの上に、瑞々しいメンバーのボーカルが乗ることで生まれる躍動感。

ハイレゾで聴くメンバーの声はとても生々しくて、ハイレゾシステムに対してそこまで興味のない僕でも、ちょっと欲しいと思わせた。

ライブ後半はHi-ra曲中心。

前半では、ボーカルとダンスのコンビが生み出す妙味を味わったけれど、後半では、さらに衣装や照明や音響が織りなす総合芸術っていう感じだった。

真っ赤な衣装のフリンジは、振り付けの微細な加減速に応じてひらひらと揺れて、表現をさらに繊細にしている。

「深海」での鮮やかなブルー系の照明は、ステージの上で赤い衣装をまとったメンバーの生命力を否応なく引き立てる。

音響も、いつものカルチャーズ以上にダイナミックレンジが広く、残響が深く感じられ、空間の広がりを感じさせる。

女子流に関しては、特に信者っていうわけじゃないけれど、目に入るもの全てが浮世離れしていて、芸術としては別格と言ってもいい境地に入っていた。

(セットリスト=後半)

7 深海-Hi-ra Mix-
8 ミルフィー
9 たぶん、ずっと好き
10 predawn
11睡蓮


終演後は、物販と特典会。

こんな凄いパフォーマンスを見せられたらそりゃあもう、という感じで、来月発売のCD+DVDを2種予約。合計8600円。

なんか特典券たくさん付いてきて使い方がよく分からなかったけど、1000円分でメッセージカード手渡し。

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全員一緒に並んでいて、ひーちゃんから手渡し。

そして、2500円分でメッセージカードに目の前でサイン入れ。

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”女子流のメンバー一人一人と話せるのは、やっぱり感慨深い体験。

特にさっきの凄いパフォーマンスを見たあとだけに。

特典券が余ってしまったので友人におすそ分け。

特典会を終えて会場を去る時も、女子流のメンバーはホスピタリティーにあふれていて、眩しいくらいだった。


ということで、楽曲のできる過程を追体験し、新曲を誰よりも早く聴き、ライブと特典会を満喫するという一日。


やはり楽曲派()はやめられない。