三井住友FGがUFJとの経営統合を断念

3日付の毎日新聞は、一面で「三井住友FG UFJとの経営統合を断念」と報じた。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/m20050203k0000m020153000c.html

これは本来ニュースとしての価値はない。とっくの昔に実現の可能性がゼロに近くなったものをいまさら断念しただけだ。これを朝刊の一面で取りあげる毎日新聞のセンスを疑わざるを得ない。

それにしても、三井住友側は「UFJの株主総会で三菱東京FGとの統合提案を否決する」と息巻いていたのだから、最後の最後まで正々堂々と株主総会の場で戦うべきではなかったか。透明性の高い欧米型の買収合戦とか、プロキシファイト(委任状争奪)を行うとか言っておきながら、こうしてうやむやな形で撤退してしまうのでは、言ってることとやってることの辻褄が合わない。

華々しく大風呂敷を広げて参戦を宣言しておきながら、いざ試合が近づくと頬かむりをして逃げ出す。ある程度予想はされていたが、市場での信頼を失うにはこれで十分だろう。