三井住友の統合比率に法的拘束力なし

三井住友がUFJに申し入れた「統合比率1:1」だが、UFJ向けの提案書には「法的拘束力がない」と明記されていることが発覚(日経新聞による)。つまり「1対1だよ」というポーズをとりながらも、いざ乗ってきたら反古にする可能性が高いということだろう。

これは二枚舌外交の典型。この1件でマスコミも自分達が三井住友のプロパガンダに利用されていたことに気付くだろう。

いずれにしても、三井住友はUFJに対して真摯な提案をしていないわけであり、その真意はUFJを取り返すことにはなく、三菱東京UFJの統合交渉を撹乱することにあることが、これで明白となった。「失うものは何もない戦略」と評する「識者」もいるようだが、市場から見放される日も近いだろう。

北海道日帰り出張。疲れた。飛行機や電車の中で司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読む。いつかは読まねばと思っていたが、うーん、あまり面白くなかった。これを読んでいたら、高校の漢文の授業はもうちょっと楽しめたとは思うが、その程度。やはりミステリに帰るとするか。