當真あみちゃんに11月のイベントで会ったときに「観に来てくださいね」と言われていた『かがみの孤城』。
封切り数日で映画好きの間で話題になり、評価も高くなっていったので、早く観に行くことに。
本屋大賞を獲得した原作で、言ってしまえばミステリ要素の入ったジュブナイル。
まさに青春映画という感じ。
上手くいかない現実からの逃避先としての「かがみの向こう側」。
そこでの奇妙な交流と、現実世界との謎めいたシンクロ。
果たして「かがみの孤城」の主人は誰なのか。
そして、赤ずきん/狼の正体とは・・・
有名な童話を下敷きにしながらも、手がかりはフェアに提示されていて、ミステリ要素は大人でも楽しめる。
そして、現実逃避しっぱなしではなく、きちんと「行きて帰りし物語」になっている。
あるいは「喪失と恢復の物語」というべきか。
堅苦しさもなく、予備知識なしで見ることで感動倍増。
これは確かにおすすめしたい。
色々と大作アニメ映画が興行収入を競う今だからこそ、ぜひ見てほしいアニメ映画。
當真あみちゃんの声優としての力量は「初々しい」だけではなく、しっかりとしたリアリティを感じさせるもの。
この先、声優の演技も本格派としてどこまで行くのか、と作品自体とは別のところで感動してしまった。
もし次にまた会う機会があればこの感動を伝えたい。