アニメ『シュタインズゲート』もいよいよ佳境

神回の連続。原作をプレイして展開が分かっていても鳥肌モノだったお。

先週の第22話「存在了解のメルト」では、いわゆるNORMAL ENDを見せた上で、エンドロールが逆回転するという今作最大の感動ポイントを再現してくれた。

今週の第23話「境界面上のシュタインズゲート」では、第1話「始まりと終わりのプロローグ」で描かれたラジオ会館での重要な出来事を別の角度からスリリングに描いた。

傑作ゲームをアニメ化するのはハードルが高いが、これはアニメも傑作だと思う。主役の岡部倫太郎を演じた宮野真守の熱演による部分が大ではあるが、他の声優陣もキャラクターに寄り添った演技だった。いとうかなこの主題歌(OP/ED)もいいし、BGMもゲームのものを上手く使って雰囲気を再現している。

アニメ作品ということでは、監督の佐藤卓哉・浜崎博嗣、シリーズ構成の花田十輝の力量として評価すべきなんだろう。制作のWHITE FOXも途中の作画でやや危ういところもあったが、良い仕事をしたと思う(BD/DVDでは修正されているよう)。原作を大事に扱う愛情を感じる出来。

もちろんこの世界観は志倉千代丸ワールド、5pb.ワールドだと思うが、その世界観を壊さずアニメにしたスタッフは賞賛されるべき。