世界を背負って消えたもの/後を託されたもの―『仮面ライダーオーズ最終回』

『仮面ライダーオーズ』最終回を観た。「歌は気にするな!」で始まったオーズだが、最後は「メダルは気にするな!」で終わった。脚本の小林靖子は、結局、メダル争奪ゲームでも個人の欲望でもなく、ある種の「神話」を僕らに見せたかったのだろう。以下ネタバレ。

世界を背負って消えたもの=アンク、後を託されたもの=映司。戦いの終わった世界で、世界を背負って消えたものは神になって、後を託したものを護っている。まどマギ厨と言われるかもしれないが、前者はまどかで後者はほむら。ラストシーンの描写は、『オーズ』と『魔法少女まどか☆マギカ』でよく似ていた。

小林靖子は『仮面ライダー龍騎』を通じて虚淵玄に影響を与えた面もあり、どっちがどっちをパクったとかそういう次元の低い話をするつもりはない。これはある種の神話の原型なのだ。