カメラの次は自転車?

カメラ日和』という雑誌がある。スポンサー重視、ハード偏重になりがちな老舗のカメラ雑誌とは一線を画したコンセプトで、撮影小旅行や、手作りの写真集制作や、デジカメ画像のポラロイド風加工などを採り上げていて、なかなか好ましい編集だと思っていた。

しかるに、今日、書店に行ったら『自転車日和』なるムックが並んでいるのを発見。最初は姉妹誌かと思いきや、装丁の雰囲気が違うので、よくよく見てみると、『カメラ日和』とは別の出版社によるもの。これってパクリ?

自転車日和 (タツミムック)

それはともかくとして、ちょうど今年の自分自身へのクリスマスプレゼントとして、自転車を買い換えようと思っているので、とりあえずこのムックを買ってみた。

肝心の中身は、各種自転車の試乗インプレや、パーツ交換による改造例の紹介、そして編集部のスタッフによる自転車通勤の実践など、なかなか多岐に亘っていたが、いますぐにでも新しい自転車が欲しくなるような魅力は感じられなかった。

カメラと自転車。一見全く異なるようでありながら、もともとは道具の一種であるが、オタク的にお金をつぎ込む人が少なくない。使うことよりも購入・所有することで満足してしまうこともある。最近はファッション性が注目されている。など、共通点も多いように思われる。

PHaT Photo』や『カメラ日和』など生活の中でカメラをどう楽しむかという雑誌が増えてきたように、生活の中で自転車を楽しむ雑誌が出てくるような気がする。高価な機種の紹介もいらなければ、本格的なサイクリングコースの案内もいらない。「いい感じ」の自転車ライフを紹介してくれればいいから。