ターシャの四季

NHKハイビジョンの番組「喜びは創りだすもの  ターシャ・テューダー 四季の庭」の再放送を観た。前評判通りの素晴しい番組で、75分のプログラムの間中、モニターの前に釘付けになり、最後は感動のあまり動けなくなった。勇気と希望を与えてくれた。

下手な解説をするよりも、NHKの番組の案内を以下に引用。

世界中のガーデナーを魅了するターシャ・テューダーの庭を初めて映像化。アメリカの絵本作家として著名なターシャは、バーモント州で19世紀の生活様式を実践しながら、理想通りの庭を作り上げてきた。
日本ではこれまで、数々の写真集やターシャの絵本が出版されるに留まり、マスコミ嫌いとされてきたターシャを映像でとらえることはできなかった。しかし今回、初めてターシャが庭を開放し、1年に渡るロケの協力を得た。
四季を通じて表情を変えるターシャの庭は人工的なものやフォーマルな雰囲気がほとんどなく、まるで自然の楽園。彼女の人生をかけた庭は、花の色調や形にも妥協がない。シャクヤクは大きな八重のもの、チューリップは微妙に色が混じったもの、バラはオールドローズに限る…。ターシャが丹精こめて咲かせた花々を紹介するとともに、『・・・必要なものは自分自身の手でつくりだす・・・』を信条とするターシャ流の生き方に迫り、また、家族との団欒のひと時や、冬支度のローソク作り、得意料理など、多彩なライフスタイルも織り交ぜた“ターシャ・テューダーの世界”に誘う。
今年90歳になるターシャは「これが最初で最後の長期撮影ね。みんなびっくりするわよ」と語っている。

NHKオンライン

オールドローズのシンプルな美しさ。犬や鶏や家族と一緒に、広大な庭を自分の手でじっくりと創り上げる素晴しさ。けっして華やかではないが、満ち足りた人生。ターシャ自身が静かな誇りを込めていうように、彼女の庭はまさに「地上の楽園」だ。そして、何十年という期間をかけて、じっくりと植物を育てていく彼女の人生は、生きる意味にあふれている、本当に。

自分がこの世界にいる意味を、毎日生き続ける意味を見出せるとしたら、本当に素晴しいことだと思う。

(BS hi での放送予定は、10月4日(火) 午後8:00〜9:50)

ターシャに関する書籍もちょっと見てみたいと思った。

ターシャの庭

ターシャの庭