東京エスムジカライブ

World Scratch月凪~the world of eth-musica~
渋谷DUOで行われた東京エスムジカのワンマンライブを聴きに行く。
ツインボーカル*1の瑛愛(ヨンエ)、平得美帆の躍動感のある絡みもよかったが、サウンドの要になっている早川大地、最高。CDジャケットからクールなイメージを持っていたが、時折見せる熱いパフォーマンスは想像以上にライブ向き。終始堂々とした立ち居振舞いは、見ていて格好良かった。

曲は、メジャーデビュー盤の"World Scratch"からのタイトルの方が完成度も高く、エスニックテイストの追求も徹底していると思う*2が、ライブでは、インディーズ時代の『月凪』からのタイトルも魂を吹き込まれて演奏されていた。個人的には「ケモノ」のボーカルが染み入ってきて、歌詞に潜む毒を再認識されられた。音響面でボーカルにもう少し伸びやかな拡がりが欲しかったという気もするが、全体的にはいいライブだったと思う。

ただうまく生きてくために わたしはいくつも嘘をつく
そのために眠れぬ夜と 自由な獣の罪を負う けれど

ただうまく生きてくために 無邪気なあなたを傷つけた
今夜毎 月に向かって わたしは獣の罪を負う ために

(「ケモノ」より抜粋)

*1:女性ツインボーカルで道玄坂のライブハウスということで、デビュー直後のコーザノストラを思い出した。

*2:早川大地と共同でプロデューサーに名を連ねている山口哲一はチェックしておくべきかもしれない。