三菱東京とUFJの統合問題

東京高裁は地裁の判断を覆した。民間の経済活動に対する司法のスタンスとしては妥当であり、常識的な判断だと思う。新グループ名は「三菱UFJグループ」という案が有力だと報じられるが、今回の場合グループ名や持株会社の名前にはあまり意味はない。三菱東京UFJに7,000億円を上限とする出資を行う「救済合併」である以上、実質的な力関係ははっきりしている。

名前?あんなもんは飾りです。えらそうなマスコミの人には、それがわからんのです(「東京」がひっそりと消えることに、かつての東銀関係者には感慨深いものが…、いまさらないか、そんなものは)。

それにしても、三井住友FGは、(実質的には意味のない)UFJへの提案内容を公表するよりも、みずほFGとの間で「残り物連合」を模索する方がよっぽど現実的な経営戦略だと思うのだが。住友信託への恩はもう十分売っただろうに。