シェークスピアの戯曲を2001年にジェラール・プレスギュルビックがミュージカル化した『ロミオ&ジュリエット』。
日本では宝塚歌劇団の上演を経て、小池修一郎によるオリジナルバージョンとなり、今回が6度目の公演となる。
ロミオとジュリエットはダブルキャストだが、今日のマチネでは岡宮来夢と奥田いろはのキャスティング。
甘さをまき散らすような美しい好青年の岡宮ロミオ。
そして、清純さを絵にかいたような立ち姿に透き通る声を響かせる奥田ジュリエット。
奥田いろはについては、乃木坂46 5期生の公演を何度か観に行ってその歌声に感動をもらっていたが、ミュージカルではまたアイドルとは別の世界観の中でのまばゆい輝きを放っていた。
原作の時代設定とは異なり、携帯電話もインターネットもある現代を舞台としたこの作品。
それでいながら、勢力争いをするモンタギュー家とキャピュレット家の諍い、その中で運命的な出会いをしてしまうロミオとジュリエットの純愛。
不運な出来事や行き違いが重なって、二人が幸せな形で結ばれることなく命を落とすという結末。
こうした悲劇の本質は原作と変わることがなく、だからこそ胸を打つ。
バレエが入る演出がまた良くて、「死」を演じたキム・セギョンの動きに魅せられた。
また、R&Jダンサーズは「アンサンブル」と言ってしまうのがためらわれるほど迫力があり、キャラも立っていて、一人一人の個性や演技をもっと追っていきたくなった。
かつて少女歌劇団ミモザーヌで活動していた高橋舞音が、堂々とした姿でR&Jダンサーズの中で存在感を示しているのもうれしかった。
グッズ販売は長蛇の列だったが、パンフレット、ブロマイド、クッキーを購入。
欲しかったアクリルスタンドはなかった。残念。
来週は小関裕太・吉柳咲良のキャスティングで鑑賞予定。
アクスタあるといいな。