前作『クリスタル・スカルの王国』は、地球外生命体めいた展開になったり、インディが息子と世代交代しそこなったりと、自分的にはトラウマとも言える作品だった。
今作では、息子を亡くしたインディが旧友の娘と行動を共にし、再び宿敵ナチス・ドイツと争いを繰り広げるという設定。
敵役のマッツ・ミケルセンが強くて、インディの前に立ちはだかる困難を乗り越えていくジェットコースターのような展開は、過去作のオマージュを入れながらの演出もあって、安心して見ていられる。
ただ、運命のダイヤルを合わせた先に行きついた世界に残りたいと願うインディが、同行する女性に殴られて気絶して元の世界に戻るという結末に、一抹の寂しさを感じてしまった。