「カメラのキタムラ」は老舗だが、2019年にCCCの連結子会社となり、目下新しいブランドとしての価値を上げようとしているところ。
そんな中、カメラの激戦区である新宿に「新宿北村写真機店」がオープンしたので、早速足を運んできた。
店舗は広いが「量販店」の印象は全くなく、ファッション的な提案を盛り込みつつ、プレミアム感をも演出という感じ。
中古カメラ・レンズを扱うコーナーは4階。
エレベーターを降りると、いきなり中判やらライカやらオールドレンズが綺麗なショーケースに並んでいる。
以前から気になっていたヤシコンのレンズも置かれていて、程度のいいCarl Zeiss Makro-Planar T* 100mm F2.8を発見。
以前ならここで終わるんところだが、店員がさりげなくかつ感じ良く近づいてきて「何か気になる物があれば言ってください」と声をかけてくる。
「Zマウントに繋げるアダプター置いてますか」と聞くと、「もちろんあります。試してみますか」と。
Z6のファインダー越しに覗くボケは素晴らしく、その場でアダプターともどもお買い上げとなった。
その間わずか3分。
北村写真機店、恐ろしすぎる・・・・
最近、ニコンZシリーズで撮る写真は開放からクリアクリーンだったのだが、どことなく「味」のなさも感じたので、オールドレンズでその辺を補うことにした。
MFレンズだが、モデルが静止していれば、ピント合わせで困ることはない。
Zマウントと比べると明らかに線の太い描写だが、ポートレートなら好ましい。
マクロだけあって、ピント面は開放からシャープ。そして前後のボケはなだらか。
「世界観」というか「作風」を際立たせるという点では、オールドレンズの方がいいかもしれないと思う。
そして、新宿北村写真機店、最近では少し時間ができるとすぐに行くようになってしまった。
平日も22時までやっていて、ビックロの手前で行きやすいというのも、その理由の一つ。
かなり危険な沼の入り口ではあるけれども、写真好きなら行って絶対楽しめると思う。