2年前、メインカメラをFUJIFILMのXマウントからNikonのZマウントに変え、サブカメラとして使っていたX100Fも売却してしまった。
NikonのZマウントには特に不満はない。質実剛健な作り、大口径マウントならではのクリアな写りに満足している。乗り換えた頃はユーザーも少なく、被りが少ないのも気に入っていた(この2年でボディも交換レンズも増え、評価も高まってきたので、最近とみにユーザーが増えてきた気がする)。
このシステムならではのクリアな写りは得難いものがある一方で、Xマウントのコンパクトさとフィルムライクな写りが恋しくなり、今回X100シリーズを買い戻すことにした。
慣れ親しんだX100Fと新世代のX100Vの両方を比べた。
- X100VがX100Fよりも優れているところ
- フィルムシミュレーション「クラシックネガ」「エテルナ」が使える
- チルトモニターでウェストレベルの撮影がしやすい
- 防塵防滴
- X100VがX100Fよりも劣っているところ
- 値段が高い
- 十字キーがなくなった
- 開放のソフトな雰囲気が失われた
全体としてX100Vの方が優れていることは当然。
なので、結論は決まってしまう。
あとは、X100Fに負けているところをどうカバーするか。
まず、値段。結構違うものの、優れている点を考えればギリギリ許せる範囲。
十字キーのないのはは、ジョイスティックの操作で代用できる(実際、1時間くらいで慣れた)
となると、あとはレンズのソフト感のみ。
技術者目線からすると、初代X100以来「賛否両論」であったオールドレンズっぽい開放近接のソフト描写。
これを新設計のレンズで克服したのだと思うが、それを「懐かしい」というのはかなり身勝手とも言える。
とりあえず、ソフト系のフィルターを常用することでこれをカバーすることに決めた。
Kenko レンズフィルター ロー・コントラスト No.1 49mm ソフト描写用 714973
- 発売日: 2002/02/23
- メディア: エレクトロニクス
ブラックミストNo.5は最近人気で手に入らないので、効果の近いロー・コントラストNo.1を。
これで、フットワークよく、フィルムライクな写真を撮ることができる。
両方を使い分けることで表現の幅を広げていきたい。
(X100Vクラシックネガ+ロー・コントラストNo.1で撮影)