NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sを買った。
いや、ようやく買えたというべきかもしれない。
6月25日に発売されたこのレンズだが、収差が少なく精密な描写をするというその性能の高さはもちろん、他社の同クラスレンズと比較した場合の値段が割安という価格設定の戦略性、そしてプロカメラマンやYoutuberを動員した大掛かりなプロモーション展開などが功を奏して、ずっと品薄が続いていた。
しかしながら、ようやく市中に商品が出回るようになってきたので、店頭で少し試し撮りをした上で購入した。
ミラーレスに移行する前はずっとキヤノンのEOS5D系+EFマウントを入れ替えながら使っていたのだけれど、使わなくなったレンズはどんどん処分するので、最後に持っていたのは35mm F1.4Lと50mm F1.4とタムロンの90マクロの3本だけだった。
ポートレートは単焦点3本くらいを使い分けてきたので、ミラーレスにしても同じような機材構成にしているのだが、中望遠をFマウントの105mm f/1.4からZマウントの105マクロに替えることにした。
Fマウントの105mm f/1.4はボケ量が大きく、色ノリもよく、ピント面がシャープという素晴らしいレンズで、開放でポートレートを撮るとそのまま写真集が作れそうなクオリティだった。
しかし、まあそういう「背景をぼかす」的なオーソドックスな撮り方に飽きてきたことと、Zレンズの特徴とも言える「収差のないクリアで繊細な描写」が気に入ってきたこともあって、今回このマクロを買うことにしたもの。
ポートレートフォトグラファーとして長年敬愛する河野英喜氏の出演するスペシャル動画にも説得力があった。
Zマウントのレンズも、僕がZに乗り換えた2019年1月からするとだいぶラインナップが出揃ってきた。
オールドカメラブームに上手くのせたZfcのヒットも「ニコンのミラーレス」の姿を内外に示すことに成功している。
かつてニコン1に飛びついて痛い目にあった僕の苦い経験が、Zでは再現されることはどうやらなくなってきたようだ。
ということで、システムもZマウントレンズを中心に組んでいくことにしようという自分の方向性もあって、Fマウント105mmF1.4を下取りに出して、Z105mmマクロに入れ替えた。差額はほぼなし。レンズの重量・体積は2/3くらいになった感じ。
入れ替え後の機材ポートフォリオ。
ニコンZ6
Nikkor Z 50mm f/1.4S
NIkkor Z 24-70mm /4S
Nikkor Z MC 105mm f/2.8 VR S
Z105は、f/1.4に比べるとやはりボケ量はそこまで大きくなく、開放では少しグルグルな感じもあるけど、かつてのタムロン90がそうだったことを思うと、これはレンズの個性として使いこなせそうな気がする。
週末の撮影で積極的に使っていきたい。