Negicco「サンシャイン日本海」オリコンウィークリー11位

音楽業界の主戦場はCDからライブに移りつつある。楽曲派()の僕自身も「音楽では何にお金を使いたいか?」と聞かれたら、間違いなく「ワンマンライブ」と答える。だから、オリコンのランキングには普段はほとんど関心を持たない。

一方、Negiccoは今回「サンシャイン日本海」(Negicco「サンシャイン日本海」のMVが解禁に - SHARPのアンシャープ日記)をリリースするにあたり、初めて「オリコンTOP10入り」を目標に掲げた。背景は全く分からない(もちろん、種々憶測はできるがあえてここには書かない)。ファンとしては、ともかく支援するしかない。

僕自身も、初日の渋谷(ついに始まった―Negicco「サンシャイン日本海」リリイベ初日@渋谷CUTUP STUDIO - SHARPのアンシャープ日記)と最終日前日の新潟(オリコンデイリー2位のNegicco「サンシャイン日本海」を新潟で観てきた - SHARPのアンシャープ日記)に行ってきた。

そして、リリイベ最終日。

この日に起きたことを神の視点から後講釈で論じるつもりはなく、その盛り上がりは、togetterを参照してもらうのがいい。前夜のメンバーのつぶやきにファンは反応し、自発的に行動して文字通り全力を尽くした。

#俺なりのnegiccoリリイベ最終日 - Togetterまとめ

結果は、オリコンウィークリー11位。Negicco史上最高記録を更新。これは喜ぶべきことだろうと思う。だが、彼女達が目標に掲げた10位には数百枚及ばず。激戦だった前週よりもTOP10入りの枚数ハードルは下がったが、惜しくも届かなかった。

今回獲得・強化したファンとメンバー、あるいはファン相互の信頼感は今後の財産になる。

次作でもう一度オリコンTOP10入りを目指すようだが、次はもう達成する以外にはない。

冷静に今回のことを振り返り、次回に向けた改善を関係者で建設的に議論して、打てる手を全部打つくらいのことをしたらいいと思う。

とりあえず一個人の思い付きを書きなぐると…

  • 基本的にはファンの数を増やして枚数を多く売るために、多くの人が来る大都市(名阪含む)のオープンスペースで特典付けて2ヶ月くらいかけてリリイベやって予約を集める。
  • リリース週には、在庫をふんだんに積んで(状況次第で追加特典を付けて)売る。今回、最終日の夜にファンが流通在庫を買占めたが、それでも及ばなかった事実は重く見るべき。
  • フラゲ日 and / or リリース日は新潟で地元を大事にしつつ、最終日に向けてはDD層や一般層まで幅広く巻き込んでムーブメントを作れる東京近辺に。タワレコ店舗よりもさらに人目につくところ(川崎、豊洲、後楽園のイメージ)。
  • 現場は、本命(Negicco専ヲタ)、兼ヲタ、半他界、出戻り、DD、新規、盛り上がってるのを見た一般人らが入り乱れるのが理想。間違っても少数精鋭の「本命度」を競う場にしてはならない。
  • ミュージックカードの導入検討。PCやスマホからDLで安い(500円)という、リスナーの環境変化に合わせた販売形態。副産物として、運搬しやすい、保管場所を取らない、配布しやすいというメリットも。ランキング狙うなら必須。今回3位になったアイドルグループも活用。
  • 後日別の特典に使える「ポイント」の導入。大量購入者にメリットがあれば「メリットを得たくて積む」との循環もできる。

「偉そうに」
Negiccoらしくない」
「コアなNegiccoファンは違う意見なんじゃないか」

ごもっとも。

だったら、Negiccoと運営とファンは、今こそ本当の「ファンミーティング」をしたらいいと思う。正月に新潟で開催された「ファンミーティング」のおもてなしはうれしかったけど、ファンがホントにうれしいのは、アーティストが目指すものを達成したとき。

だから、こういうことを顔を見ながらオープンで熱く話せるファンミーティングを今こそやればいいんじゃないかと思う。

Negiccoは何を目指すのか。ファンは何を期待しているのか。ゴールに向かうために、手段として何をするのか。何を守り、何を変えるのかー

もちろんこの「ファンミーティング」というのも、僕個人の一アイデアにすぎない。

繰り返すけど、大手レコード会社はCDからライブに業務の中心を移していて、インディーズから大森靖子やチャランポらの一見癖のある人を続々と取っている。これはライヴの実力や動員力があるから。Negiccoも、CDランキングよりもライブでの評判を高める道を選ぶという選択肢もあるかもしれない。

ゆっくりと、だが確実にオリコンランキングを上げて行くのもいいと考える関係者も少なくないだろう。ただ、メジャーレーベルのような体力もなく、CD販売のリアル店舗を維持しないといけないタワレコ/Tパレには、そこまでの余裕は期待できず、この楽しい「各駅停車」の旅がいつまでも続けられるのかは、ファンとしても考えた方がよさそうだ。

いずれにしても、Negiccoのメンバー、ファンともにお疲れさまでした。次を目指すのであれば、僕もまた盛り上がりたいと思います。