Negicco「光のシュプール」がウィークリー5位~これからのNegiccoの話をしよう

オリコンウィークリー5位

Negiccoの新曲「光のシュプール」がオリコンウィークリーで5位となり、悲願のTOP10入りを果たした。売上枚数は2.0万枚。


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新潟発のアイドルグループNegiccoタワーレコードのアイドル専門レーベルT-Palette Recordsからリリースした最新シングル『光のシュプール』が、12/15付(12月1日~12月7日集計)のオリコン週間シングルランキングで5位を獲得した。
Negicco、悲願のオリコン週間シングルランキング5位を獲得! | エンタメNEXT - アイドル情報総合ニュースサイト

前作の総括とTOP10入りの対策

前作「サンシャイン日本海」でもTOP10を目標に掲げ、最終日にファンが店頭在庫を買占めに走ったが、惜しくも及ばず11位。次回に向けてメンバーは諦めないと宣言し、僕も同日、次の提言を行った。

  1. 基本的にはファンの数を増やして枚数を多く売るために、多くの人が来る大都市(名阪含む)のオープンスペースで特典付けて2ヶ月くらいかけてリリイベやって予約を集める。
  2. リリース週には、在庫をふんだんに積んで(状況次第で追加特典を付けて)売る。今回、最終日の夜にファンが流通在庫を買占めたが、それでも及ばなかった事実は重く見るべき。
  3. フラゲ日 and / or リリース日は新潟で地元を大事にしつつ、最終日に向けてはDD層や一般層まで幅広く巻き込んでムーブメントを作れる東京近辺に。タワレコ店舗よりもさらに人目につくところ(川崎、豊洲、後楽園のイメージ)。
  4. 現場は、本命(Negicco専ヲタ)、兼ヲタ、半他界、出戻り、DD、新規、盛り上がってるのを見た一般人らが入り乱れるのが理想。間違っても少数精鋭の「本命度」を競う場にしてはならない。
  5. ミュージックカードの導入検討。PCやスマホからDLで安い(500円)という、リスナーの環境変化に合わせた販売形態。副産物として、運搬しやすい、保管場所を取らない、配布しやすいというメリットも。ランキング狙うなら必須。今回3位になったアイドルグループも活用。
  6. 後日別の特典に使える「ポイント」の導入。大量購入者にメリットがあれば「メリットを得たくて積む」との循環もできる。


Negicco「サンシャイン日本海」オリコンウィークリー11位 - SHARPのアンシャープ日記

全部の提言が採用されたわけではないが、1.名古屋と大阪でのリリイベ、2.の在庫準備(「枯れるのは悪」だという認識)3.フラゲ日を都内にという施策に加え、最も効果的だったのは、5.の単価500円とCDの半額のミュージックカードの導入だろう。




「光のシュプール」発表

この作品の情報解禁は発売の2週間前と遅く、一部のファンからは大型タイアップの憶測を呼ぶほどだったが、出た瞬間に名曲であると確信させるものだった。

・こういう名曲が出るからアイドルソングからは目を離せないし、Negiccoの楽曲はチェックする価値があると思う。
・まさにこんなロケーションでこんな風に歌うNegiccoを観たかったと思わされる。個人的にはNegiccのMVの中で史上最高傑作。
・楽曲自体がよければ、誰が手掛けようが関係ないと思う派。有名人のネームが入ろうが、タイアップが入ろうが、それだけでありがたがることを僕はしない。

Negicco新曲「光のシュプール」が情報解禁 - SHARPのアンシャープ日記

一方、巷での最初の印象としては「TOP10を狙うにはちょっと弱いか」という声も聞かれた。

しかしながら、聴けば聴くほどに味わいの増すスルメ曲のようでじわじわと評価を高め、また予約イベントでは天使のような純白の衣装が強烈な印象を残した効果もあったと思われ、初日デイリーはなんと1位のロケットスタート

最終的なオリコンウィークリーの結果は2万枚を販売して5位。

前作「サンシャイン日本海」の売上は0.9万枚。今回が2.0万枚。およそ倍。全部が全部ミュージックカードということではないので、単価半分で売り上げ二倍というように短絡的には考えないが、まさに魔法のカードであったと言えるが、それだけでは語り尽くせないものがあった。

これからのNegiccoの話をしよう

弾丸海外ロケのMVや嵐のようなリリイベで頑張ったNegiccoのメンバーには本当に頭が下がる。素晴らしい曲を書いたconnieさん、アレンジを担当し、宣伝隊長的に世の中にアピールし、あろうことか小沢健二にまでCDを配付した田島貴男さん、そして、今回のTOP10入りを支えた全てのファン、運営、みんなの頑張りが形になったということだろう。

では、今後、Negiccoはどこに向かうのだろうか。

「光のシュプール」リリイベ最終日には、狙ったように来年1月30日のニューアルバム「Rice & Snow」の発売が発表され、情報が解禁された。これがタワレコのペースである。

「今度はアルバムでTOP10を!」「次のシングルはTOP3を!」という考え方もあるが、それは、CD販売という枠組みを優先するTパレ/タワレコの発想だろう。特に、ミュージックカード手法の使えないアルバムでのTOP10入りは難しいと思われ、ファンの疲弊や、メンバーの負担を軽減する方向を目指すことがNegiccoには望ましいのではないかと考える。

世の中の流れも「CDからライブへ」と動いており、大手のレーベルもライブを収益事業にしつつある。Negiccoメンバーが目標として掲げている「武道館」への道を進むためにも、来年は、ぜひライブアーティストとしての実績を挙げて欲しい。

まずは、全国ツアーや大きな箱でのワンマンに挑戦し、評判を高めて、動員数を増やすのがいいんだろうと思う。具体的には、来年後半に、日比谷野音でのワンマンに挑戦してほしいと願う。

NegiccoNegicco固有の<物語>を紡いでいる。「Perfumeで言えば…」とか「ももクロでいう…」と並べる意見は<物語>厨として分からないでもないが、大手事務所でないところにこそNegiccoの本質があり、そこがまさに他のローカルアイドルに希望を与える存在になっていると思う。

Negiccoおめでとう。そして、これからも頑張ってさらに大きくなっていって下さい!


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