待ちに待った『PLUTO』の第6巻。少しペース上がったか。
- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: コミック
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PLUTO 06―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: コミック
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(以下ネタバレを含む)
ゲジヒトはついに「プルートゥ」の正体を見つけ出す。彼の卓越した頭脳と強靭な身体、そして「勘」が決め手となる。いよいよプルートゥを追い詰めるゲジヒト。
捜査の過程で、ゲジヒト自身が「人間とロボットの境界」を彷徨い始める。ロボットは感情を持つのか。過ちを犯すのか。単なる命令を超越し、「倫理観」に基づき善悪の判断をするべきなのか。
だが、こうしたすべては「迷い」であり「弱さ」でもある。ロボットが迷い、同時に弱さを抱え込むとき、それは人間と区別がつくのだろうか。体の大半を機械に置き換えたアブラーと比べると、ゲジヒトの方が人間臭いようにも見える。そして、人間に近づいたゲジヒトは、もやは完全無欠のロボットではなく、それゆえに「死」に至ってしまうのだ。
いよいよ核心に近づいたところでこの巻は終わり。最終ページで新たな登場人物が出ることはない。すなわち役者はこれで揃ったということ。巻末の告知では次巻でエプシロンに死亡フラグが…。というか、原作を読めばエプシロンの運命は分かってしまうわけだが。