『PLUTO』がハリウッドで実写化

基本的にはマンガやアニメの実写化は好きではない。特にハリウッドとの相性は良くないだろう。『ドラゴンボール』は最悪の事例かもしれないけど、『エヴァンゲリオン』『銀魂』『フルーツバスケット』など、企画段階のものも勘弁してほしいのばかりだ。

そんな中の『PLUTO』実写化。そもそもアトムは「アストロ・ボーイ」として海外でも知名度が高く、単なるバトルものではないと理解されている素地はありそうだ。製作には手塚眞も加わるということなので、ある程度のクオリティは期待できそう。

肝心なのは『PLUTO』のストーリー。これは、アメリカによるイラク侵攻の批判、あるいは力で力をねじ伏せること自体の否定、そして「正義なるもの」へ懐疑を示しているもの。これがきちんと描かれるのであればハリウッド映画も捨てたものではないし、『アバター』みたいに「最後に正義は勝つ!」となってしまうのであれば、やっぱりアメリカは駄目だと言わざるを得ない。

ということで、完成がいつになるのかはわからないが、とりあえずこれは支援しておこう。あ、キャスティングはまああまり期待しないでおくが、エプシロンだけは、美形で中性的でストイックな雰囲気の俳優を頼む。

「MONSTER」「20世紀少年」などで知られる漫画家の浦沢直樹氏(50)の人気漫画「PLUTO」がハリウッドで実写映画化される。

 「アイス・エイジ」(02年)などを手掛けた米プロデューサーのクリス・メレダンドリ氏が製作し、監督、脚本、キャスト、公開時期などはこれから決める。

 「PLUTO」は手塚治虫さんの傑作「鉄腕アトム」のエピソードの一つを浦沢氏がリメーク。人間とロボットが共存する世界を舞台に、ロボット刑事「ゲジヒト」や「アトム」がテロリストと戦うアクション漫画だ。

 映画の製作には、手塚さんの長男で手塚プロダクション手塚眞氏(49)も加わり「手塚治虫浦沢直樹のコラボレーションは、黒澤明北野武が出会ったような漫画の大ニュース。そこにグローバルな映画のアーティストたちの手が加われば、その興奮は数倍にもなる」と期待する。
表示できません - Yahoo!ニュース