『Fate/Zero(1)〜第四次聖杯戦争秘話』

虚淵玄（ニトロプラス）による『Fate/stay night』の外伝。奈須きのことは全く異なる文体、そしてプロットによる前回の聖杯戦争。

Fate/Zero Vol.1 -第四次聖杯戦争秘話- （書籍）

「萌え」的な要素はほとんどなく、ひたすらバトルロイヤルに徹している。だが、それゆえに聖杯戦争としてはよりリアリティを増しているように感じる。主人公の衛宮切嗣のハードボイルドな立ち居振る舞いが何とも切ない。

そして、この作品の雰囲気を明るくしているのは、「落ちこぼれ」魔術師のウェイバーと彼のサーバント（ネタバレ回避のため詳細は書かない）。その辺のライトノベルを凌駕するノリの良さ。

いやあ、しかし文章だけでも、サーバント同士の戦いをここまで熱く描写できるんだな、凄い。

Ma200Xさん、この作品を薦めて頂きありがとうございました。