今回は舞台はいきなりイタリアに飛ぶ。設定上は、前回の大覇星祭の抽選会で、上条当麻が一等賞品のイタリア行きチケットを手に入れるということになっているのだが、ご都合主義以外の何物でもない。
- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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だが、敵であるローマ正教の本拠地に近づいていって何も事件が起こらないわけがなく、例によって、大きな陰謀に巻き込まれていく。そして、例によって、登場する女性キャラはなぜか服が脱げ、登場する男性脇役キャラは見せ場を作り、そして主人公の拳が炸裂する。もはや場所を変えても、いつものパターン。マンネリズム。ある意味で安心して読めるが、わくわくするような展開はない。
最後にボスキャラらしき人物も登場するが、ボスキャラの裏に真のボスキャラが控えている様子も示唆され(ドラクエと同じパターン)、そろそろこのシリーズの世界観の全貌が明らかになりつつあるというところか。
あまりダラダラと続けずに、そろそろ物語を収束させていってほしいと思う。