これが英国流ユーモアか〜『サキ短篇集』

ロンドンへのフライトの中で『サキ短篇集』を読んだ。

短篇作家としてＯ・ヘンリーと対比されるのだが、サキの方がよりシニカルというか、ブラックというか。いずれにしても、英国流のひねりの効いた短篇が満載。ネタバレを避けるために詳細は書かないが、どれも４コママンガ的な「オチ」で終わっていて、読後に余韻を残す。

なお、GRAPEVINEの新作アルバムに収められている「スレドニ・ヴァシュター」は、サキの同名の作品にインスパイアされたということだが、この新潮文庫には載っていなかった。残念。

ということで、「スレドニ・ヴァシュター」目当ての人は、『サキ傑作選』の方を。