演奏はよくも悪くも昨年までよりラフになった。アドリブなのか間違いなのかよくわからないくらい乱れまくったところが何度もあった気がする。特に新作。
田中氏は白いシャツが相変わらずセクシー。アニキは、スローハンドの演奏が絶品だったが、なんとなくずっと機材の調子が悪そうで、しゃがんでいる姿が目に付いた。ちょっと心配で、聴いている方も音楽に集中できなくなりがちだった。亀ちゃんは、このバンドの軸として正確にリズムを刻みつつ、リリカルに曲を歌い上げて行く。クール。ベースの金やん（金戸さん）は、相変わらず前ノリ気味だが、亀ちゃんとの一体感は円熟の域に達していると思った。そして、高野さんは相変わらず怪しかった。ギターを抱えたままキーボードを弾いたりね。。。
今回はJCBホール２階指定席だったのだが、全体的に「聴かせる」曲・演奏が増えてきているので、アリーナで立ち見よりもいいかもしれないと思った。それにしても、このホール、PAが少し酷いように思えたのは気のせいか。
セットリストは末尾に掲載するが、「想うということ」がライブで聴けて感動。田中氏の声や歌い方も当時のものになっていたので驚き。アンコールもよかった。大好きな「望みの彼方」も聴けたし。
アンコールの最後は恒例となった「Everyman, everywhere」だった。が、残響が大きいせいでいろんな音が濁ってしまい、ちょっと残念だった。昨年、一昨年のツアーのときの方がしっとりとしていて感動的だったと思う。
まあ、GRAPEVINEも、すっかり大人のバンドになっているわけで、神経質なまでにぎっちりと組み上げるサウンドだけでなく、今回のライブのような荒っぽい演奏ができるになったのも「円熟の味」なのかもしれない。
SING
CORE
スレドニ・ヴァシュター
Suffer the child
冥王星
ジュブナイル
想うということ
指先
スラップスティック
鏡
エレウテリア
また始まるために
ランチェロ'58
Two
wants
女たち
アンチ・ハレルヤ
フラニーと同意
FLY
超える
Glare(以下、アンコール）
望みの彼方
報道
公園まで
その未来
Everyman,Everywhere
