食わず嫌いで損した〜『嵐が丘』

『"文学少女"と飢え渇く幽霊』から『嵐が丘』に入るってどうなんだろう、と自問しつつ読了。これは時代を超えた傑作だと思った。

嵐が丘 (新潮文庫)

嵐が丘 (新潮文庫)

ある日、嵐が丘の旧主人アーンショーが身寄りのない男児を哀れに思い、家に連れて帰り、ヒースクリフと名づけた。ヒースクリフはその家の娘キャサリンと仲良くなるが…

たとえば『ジョジョの奇妙な冒険』のジョスター家とディオは明らかにこれを踏襲している。そして、キャサリンとその娘のキャラクターは、ハルヒのようだ。要するに現代のさまざまな作品が『嵐が丘』にインスパイアされている。優れた古典ということだろう。19世紀半ばの作品でありながら、少しも古くならない。

食わず嫌いをしていて損したと思った。こんな傑作ならもっと早く読んでおけばよかったと思う。そういう意味では、『文学少女』に改めて感謝!

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)