今日は、正倉院展を見るために奈良へ行く日。
京都から奈良へ観光に行く時には、奈良・斑鳩1dayチケットが便利。
鹿はやせ細り、終始食べられるものを探していた。
バスで平城宮跡へ。
奈良というと、法隆寺、薬師寺、唐招提寺を優先させがちなので、今回初めて訪れた。
やたら広いのに建造物はほとんどなくて、かえってスケールの大きさと当時の都周辺の雰囲気を感じさせてくれる。
秋に来るのが一番いいかもしれない。
そう思った。
興福寺の東金堂と国宝館へ。
宗教文化に触れると啓示的なものが得られるかもしれないと思って観光していた若い時代もあったが、時空を超える超越的な存在をわかりやすいビジュアルで示すことで、文明の初期において秩序と探究をもたらそうとした権力者の意図を強く感じるようになった。
この後に訪問した奈良国立博物館のなら仏像館の展示と比べても、見るものが仏教のスケールの大きさに圧倒されるような見せ方になっている。
薬、布、文様、碁盤、行政文書で始まる展示は、コロナ後の企画等思われる。華美なものは少なめで質実剛健な品物が多いのも時代の空気を色濃く反映している。
今回は完全予約制のおかげで、展示をじっくりと鑑賞することができた。これは今後もやってほしい。
再び近鉄を乗り継いで京都へ戻る。
近鉄は乗る電車を間違うと時間がかかるわりに目的に着かなかったりするし、奈良交通のバスは本数が少なくて逃すと30分こないとかもざら。
それでも巡回ミニバスができていてだいぶ便利になった。
奈良・斑鳩1dayチケットならそれも乗れる。
今日の一枚。
奈良公園にて。
のどかな奈良は、悠久の時間の流れを感じさせてくれる。