確かにほら輝いている〜桜エビ〜ず 1stコンサート“ALL OUT”@日テレらんらんホール

夢の先に続く道の途中で
今私たちは輝いている
今確かにほら輝いている
(桜エビ〜ず「Believe」)

新宿BLAZEでのワンマンをソールドアウトさせ、完全に勢いに乗った感のある桜エビ〜ず。


今日は、初めてのホールコンサートということで 「1st コンサート」と銘打たれ、持ち曲を全曲披露するということでタイトルも“ALL OUT”と命名されたいわば大一番。

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しかし、日テレらんらんホールは、いまの桜エビ〜ずの勢いを受けとめるには小さすぎる。

先行販売では落選祭り、一般販売はわずか1分で完売という凄まじさ。

3年くらい前には桜エビ〜ずのワンマンは1、2人くらいしか知り合いのいないアウェイ感があったけど、今日は会場内外で100人くらいの知人が来ていて、今や「ここに来れば知り合いに会える」場所になった。

売れてる現場ってこうだよね。

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そんな売れてる桜エビ〜ずだけに、僕の確保できた席も、2階のサイド、しかも2列目という限界ポジション。

「関係者席だから(震)」と自虐していたら、まあ割とガチで関係者っぽい人がいるエリアだった。

開場から正面のスクリーンには動画が映し出され、エビ〜ずライトファンや新規にも、彼女たちの<物語>に共感が持てる仕組みになっている。

そして、開演時間。

新衣装で登場した6人は眩しいばかり。

そして一曲目は「Believe」。

初期の名曲で、心を打たれるメロディーと歌詞。

夢の先に続く道の途中で
今私たちは輝いている
今確かにほら輝いている

諦めず、疑わず、ずっと信じ続けて進んできた道で、今の桜エビ〜ずは確かに輝いている。

初期曲の「はっぴースキップ☆ジャンプ」でジャンプしたり、「オスグッド・コミュニケーション」でウリャオイしたり、とにかくステージから遠い席でも、スタンディングで、サイリウム降ったりして、熱く盛り上がる。

メンバーもこっちに目線を配っているような感じが伝わってきて、オオバコのライブでも「桜エビ〜ずの音楽を伝える力は凄い」と思う。

これならもっと大きいホールに行っても、みんな楽しめそうだとも思う。

大掛かりなセットもなく、ギミックもなく、茶番もなく、大物ゲストもない。

ただ、ステージの上で最高に楽しい音楽が奏でられている。

綺麗なフォーメーションダンス、パワフルな歌声、そしてキラキラの表情。

強いて言えば、レーザー光線の演出が彼女たちのパフォーマンスを引き立てていたけれども、それだけ。

いい楽曲があって、いいパフォーマンスがあれば、余分なものはいらない。

ただただ、桜エビ〜ずのメンバーの生み出す音楽と、一体となって楽しむファンのコールがあれば、それで十分。

そんな感覚。

新衣装のスカートはターンで美しく広がって残像を描くタイプのもので、彼女たちのダンスをますます美しく見せる。

メンバーが一旦ステージを出ると、正面スクリーンには再び動画が。

一人一人が今日のコンサートにかける思いを語る。

自分の言葉で。

みんな大人になったな、という保護者目線で見守るんだけれども、そこまで突き放せない熱いものが込み上げる。

後半は最近の曲の比率が高まっていく。

去年の「アイドル楽曲大賞」で僕が投票した名曲「灼熱とアイスクリーム」、そして切なさもにじむ「ねぇ、ローファー。」「おねがいよ」。

桜エビ〜ずというと、どうしても「エモい」「熱い」イメージが強いけれども、今日の全曲セトリは本当に緩急の付け方が巧み。

ソロパートでの表現力の確かさがあってこそだと思うけれども、何度か鳥肌が立ってしまった。

終盤の「タリルリラ」あたりで、ラストスパートのブーストが一気にかかり、「エビ・バディ・ワナ・ビー」「キラキラ」、そして「それは月曜日の9時のように」。

もう「ステージと客席が一体となって」どころの感じではなくて、一体となってそれが一緒にぐるぐる回ってかき回させるというか。

ライブハウスの中だとそのかき回される感覚が濃厚なんだけれども、今日はホールでもそんなライブができてしまうという今の桜エビ〜ずの実力の高さをひしひしと感じさせてくれる。

アンコールはやはり初期曲の「僕らのハジマリ」で始まり、最新曲の「can't go back summer」まで一気に飛んで、最後は桜エビ〜ずを代表するアンセムになった「リンドバーグ」。

なにこの大団円感。

最高の桜エビ〜ず、最高の「リンドバーグ」…

最後に一人ずつ今日の感想やこの先への意気込みを語る。

「ここにいてもいいのかな」と悩んだというみっぴ、「もっと存在感のあるメインディッシュになりたい」という茜空、「最初歌もダンスもダメでやめよう思った」と吐露するりじゅ。

どの言葉にも嘘がない、というか、5年間ずっと続けてきたからこその重みを感じるものばかり。

挨拶の最後を締めくくった水春はこう語った。

今はアイドルが売れることが難しい時代だけれども、桜エビ〜ずがそれを破っていきたい。
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、スターダストでいえば、ももクロさんの上を目指したい。

「ここからさらに上を目指す」という彼女の意気込みがこの上なく伝わってくる言葉。

見透かされたような気がした。

「ハコも大きくなったし、ファンも増えたから、もう僕の出る幕はないな・・・」などと少しでも思った僕の心を。

これは、もうこの先の桜エビ〜ずも見逃せない。


というところで「いい1stコンサートだった」と終わろうとしたところで、藤井校長が出てきて、メンバーへの労い、ファンへの感謝を伝えた後、まさかの「グループ改名のお知らせ」。

「羽化」から取ったという「ukka」に名前を変えると発表した。

「桜エビ〜ず」というグループ名は、まあ確かにダサさもあるし、「エビの妹」という感じが拭えないけれども、愛着がある名前だけに寂しい感覚は否めない。

しかし、改名に込めた校長の想いを受け止めたいと思う。

「叩き上げの実力派が上り詰めた到達点」を見せてくれた桜エビ〜ず。

ukkaに名前を変えても、東名阪仙福のツアーを敢行、と決して手を緩めることなく前へ前へと進んでいく。

新しいステージに入った6人をこれからも応援したい。

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ライブ後、外に出たら綺麗なイルミネーションの光景が僕を迎えてくれた。

この先、もっと色々な光景をukkaと見ていけるといいな。

(セットリスト)

1 Believe
2 はっぴースキップ☆ジャンプ
3 急なロマンティック
4 オスグッド・コミュニケーション
5 みしてかしてさわらして 
6 初恋模様
7 こころ予報
8 わたしロマンス
9 Magik Melody
10 帰れない!
11 嘘とライラック
12 ボクエール
13 360°シューティングガール
14お年頃distance
15 灼熱とアイスクリーム
16 せつないや
17 214
18 ねぇ、ローファー。
19 おねがいよ
20 グラジェネ
21 まわるまわるまわる
22 さいしょのさいしょ
23 タリルリラ
24 エビ・バディ・ワナ・ビー
25 キラキラ
26 それは月曜日の9時のように
(アンコール)
en1 僕らのハジマリ
en2 can't go back summer
en3 リンドバーグ