17才 It's a seventeen―アイドルネッサンス「エビスで想い出トラベルネッサンスvol.3」@恵比寿ザ・ガーデンルーム

17才 It's a seventeen 黒い髪の君がキラリ
(アイドルネッサンス「17才」)

今日はアイドルネッサンスのリーダーの新井乃亜の17才の誕生日。

オープニング

まだ照明が灯らない中、メンバーがステージに現れて、フォーメーションを形成。
影になったメンバーのキメポーズだけで歓声が上がる。

新井乃亜がメインボーカルの「シルエット」でライブスタート。

先日石野理子が「Music Lovers」で入れたようなフェイクを、今日新井乃亜はこの「シルエット」で初めて入れた。むやみにテクニックに走ったりせず、楽曲のテーマを理解した上でボーカリストとしての魂が表現を求めるような「叫び」。実に格好いい。

間髪入れずに「夜明けのBEAT」、そして、初披露となるWANIMAの「リベンジ」。今日が初めてなのに、ヘドバン、コールなど相当盛り上がっていて、来月のセカンドワンマンまでには「ガリレオのショーケース」ばりのライブ曲に育つ予感があった。

自己紹介のMC。今日は「新年一発目」のレギュラー公演ということで、「初めて」がテーマ。

のあ :小学校2年生のときに初めて一人でエスカレーターに乗った。そんな私も今日が誕生日で17才。
なっこ:沖縄でずっと雪を見たことがなかったけど、小学校の授業中に初めてみて感動で泣いてしまった。
まいにゃ:愛猫ゴロウと初めて会ったのは動物病院だった。
りこ:東京の電車がたくさんありすぎて、初めて東京で一人で電車に乗るときにすごく時間がかかった。
こよ:この前、初めてATMでお金を下ろした。
まり:初めてアイドルグッズを買ったのは小4のとき。今欲しいアイドルグッズはパーカー。

のあちゃんの自己紹介のときには、会場から「おめでとう!」の声援が送られていた。

想い出トラベルネッサンス

1980年の佐野元春「ガラスのジェネレーション」、1994年のスピッツの「スパイダー」、2014年の片平里菜「女の子は泣かない」の3曲を続けて披露。

スピッツの「スパイダー」は初披露で、しかもアイドルネッサンススピッツ自体のカヴァーをするのも初めてだったので、イントロが流れ、スクリーンに曲名が写った瞬間、会場からはどよめきが起こる。

楽曲紹介のときに、石野理子が「お母さんの青春がスピッツさんだったんですよ。ライブにもよく行っていたそうで…ちょうどみなさんの年代?」とMCしていて、会場からは苦笑が起きたんだけど、りこちゃん、合ってます(笑)

微妙な空気になったのを察したのか、のあちゃんが「今日もいろいろな年代の楽曲をカヴァーして…」的なフォローを入れていたのが微笑ましかった。

そして、恒例の想い出ボイスマンが登場し、1994年にフォーカス。

もちろんメンバーはまだ生まれていないけれども、その年の出来事を紹介。関西国際空港ができたとか、ここ恵比寿ガーデンプレイスもそうなのか、とか。

そして、1994年のヒットチャートがスクリーンに映し出される。

1 innocent world/Mr.Children
2 ロマンスの神様/広瀬香美
3 恋しさと せつなさと 心強さと/篠原涼子 with t.komuro
4 Don't Leave Me/B'z
5 空と君のあいだに/ファイト!/中島みゆき
6 Hello, my friend/松任谷由実
7 survival dAnce ~no no cry more~/trf
8 あなただけ見つめてる/大黒摩季
9 Boy Meets Girl/trf
10 世界が終るまでは・・・/WANDS

まいにゃが「ロマンスの神様」を、りこぽんが「恋しさと せつなさと 心強さと」を歌うと、最後は全員で「innocent world」を…と思ったら、こよちゃんだけ知らない様子。サビの最後まできて「イノセント・ワールド!」だけばっちりと合っていた。

この年の2大音楽ムーブメントとして「ミスチル現象」と「小室ブーム」が紹介された後、「渋谷系」もスクリーンに映される。

そこで石野理子が「最近渋谷系聴いてますよ。耳障りがよくていいですし、おしゃれですよね。ハイポジとか聴いてます」とのこと。

アイドルネッサンス渋谷系をカヴァーするというフラグだよね、これ…

小沢健二の流れから「今夜はブギーバック」のラップパートをなっこが歌い、「DA.YO.NE」の紹介の後、東北バージョンの「DA.CHA.NE」をこよが、広島バージョンの「HO.JA.NE」をりこぽんが、そして大阪バージョンの「SO.YA.NA」をまりんが、それぞれサビのみを歌唱。関西弁ラップを顔を真っ赤にして照れながら歌うまりん、かわいかった。

名曲ジュークボックス

次は、ファンからのリクエストの多い曲を披露する名曲ジュークボックスのコーナー。

最近人気の「金曜日のおはよう」から、あらちゃんセンターの「シャングリラ」、そしてかわいい「う、ふ、ふ、ふ、」へ。

もうこの流れ完璧じゃない? そして、今のアイドルネッサンス無敵じゃない?

うふふふ 自分の中に うふふふ
はやりを持つのが うふふふ
うふふふ 今のオシャレなの
EPO「う、ふ、ふ、ふ、」)

このフレーズを歌う新井乃亜ちゃんが完璧に板についていて、まさに自分の中にはやりをもっているあらちゃんが「オシャレ」に見えるし、彼女のためのテーマソングにさえ思えて来る(重症なヲタク)。

広島凱旋の発表からライブは終盤へ

MCで、ライブDVDの発売、フルアルバムのリリース、2月28日の恵比寿リキッドルームでのセカンドワンマンの告知。
ここまでは既に発表されていたけれど、ここでサプライズが。
3月20日に行われるアクターズスクール広島"2016年 春の発表会"にアイドルネッサンス出演決定!
りこぽんいわく「凱旋」ということで、これは行くしかない。

お見送り会でりこちゃんに広島に遠征しようかなと話したら「かわいい女の子もいっぱい出ますからね」とニヤニヤしながら言われてしまったけれども、僕はあくまでアイドルネッサンスが広島に凱旋する姿を見たいんだ、わかってくれりこちゃん!(キリッ)

…と盛り上がったところで、ライブもいよいよ終盤。

「Good day Sunshine」「YOU」「恋する感覚」と、去年春の「YOU」のリリイベを思わせる多幸感あふれるセトリ。

この流れ完璧、本当に完璧。

ここまで12曲。今までのレギュラー公演ならここで終わりだが、あらちゃんが「今日は今年一発目のライブということで、最後にもう一曲やっちゃいます」とMC。

そして「Funny Bunny」を。

ここまででも素晴らしい公演なのに、ファンからの熱烈なアンコールに応えて、メンバーが再度ステージに現れ「ミラクルをキミとおこしたいんです」を熱唱。

乃亜ちゃん、少し涙ぐんでいるように見えたよ。

MCでは、NHKの「MUSIC JAPAN」に出演したときのことがメンバーから語られた。あらちゃん、まりん、りこぽんが、MCの練習を何度も何度もやったこと。「17才」のダンスのフォーメーションを楽屋で念入りに行ったこと、放送はされなかったけど、アクターズスクール広島の先輩・後輩であるPerfumeのメンバーと石野理子がMCで盛り上がっていたことなど。

そして、「17才」と言えば、ということで、今日、新井乃亜が17才になったことが改めて紹介され、メンバーとファンが一緒に彼女の誕生日を祝福。

そして、「17才、いつ歌うの?」とメンバーから突っ込まれたあらちゃんが「いまでしょ!」と答えて、「17才(新井乃亜センターver)」へ。

新井乃亜センターポジションで始まるというだけでも震えるのに、間奏では、笑顔での投げハート、そして華麗な2回転ターン、そして最後に元気一杯のジャンプと大技三連発!! これフィギュアスケートなら金メダルだよ、本当に。

歌い終わったあらちゃんはメンバーに感想を聞かれると、ニヤニヤしながら「やっぱり真ん中は気分良かったです」と笑いを誘った後、真面目な顔で「悔いの残らない一年にしたいと思います。17才の新井乃亜をよろしくお願いします!」と言って、ファンからの満場の拍手を引き出し、今日のレギュラー公演を締めた。

アイドルネッサンスのライブを1年半くらい見てきた僕から見ても今日のレギュラー公演はその中でもベストアクトの一つだったと思う。

スピッツのカバーが自分好みだったからか、テンプレ的な盛り上がりとは違うセトリが良かったからか、「17才」の新井乃亜センターverが良かったのか…まあその全部だろうけれど。

やっぱり新井乃亜についていくと、何か凄いことが起きそうだと信じられるからなんだよね。

本当に凄くいい公演だった。そして、あらちゃん、17才の誕生日おめでとう。これらかも応援するね!

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(セットリスト)

1 シルエット
2 夜明けのBEAT
3 リベンジ/WANIMA(初披露)
4 ガラスのジェネレーション
5 スパイダー/スピッツ(初披露)
6 女の子は泣かない
7 金曜日のおはよう
8 シャングリラ
9 う、ふ、ふ、ふ、
10 Good day Sunshine
11 YOU
12 恋する感覚
13 Funny Bunny
(アンコール)
en1 ミラクルをキミとおこしたいんです
en2 17才(新井乃亜センターver)