デジカメの技術は着実に進歩している。画素数、感度、手ぶれ防止などなど。
でも、買い替えるときのワクワク感は、以前に比べれば小さくなっている気がする。
製品の進化曲線は一階微分ではプラスだが二階微分でマイナスになっていて、消費者的には効用は逓減している、とか小難しいことはともかく、ワクワクするものが欲しいんだよ!
…ということで、チェキカメラを買おうと思う。
「チェキなんて技術進歩ないし、どれを選んでも大差ないだろう?」と思ったら、実はそうでもない。
フィルムサイズ
まず、フィルムサイズの違いで、通常サイズの「instax mini」と大型の「instax WIDE」がある。本体の値段もフィルムの単価もWIDEの方が少し高くなるくらいでコスト面では大きくは変わらない。
が、決定的に違うのはボディサイズ。重さで言えば、通常のチェキが300gに対してワイドチェキが600g。「写真に一番大事なのは、シャッターチャンスを逃さないこと」を信条にしていて、携帯性と機動力を重視する自分にとっては、600gのカメラを持ち歩くことはない。
(ワイドチェキ)
フィルムサイズ2倍という大判ならではの迫力や、描写のきめ細かさを優先するならWIDEにもメリットはあることは分かるけれども、まあそれならチェキじゃなくてもいいかな。
ということで、ここで対象を通常サイズに絞る。
フラッシュ
チェキと言えばフラッシュ。人物の顔を明るく写してくれるのに役にたつけれども、必ずしもフラッシュを必要とするとは限らない。
メーカーのフジには、フィルムカメラ時代から「顔が暗い失敗写真を作らないように」という思想があって、チェキの中には常にフラッシュが発光するモデルがある。でも、常時発光は、人物が平板に写りがちだし、ときに白く飛んじゃうこともあるし、背景が真っ暗になることもある。
ということで、エントリーモデルのinstax mini8・instax8+は、外見はかわいいけれども、常時発光してしまうタイプ。
ということで、mini8・mini8+をここで除外。
焦点距離
チェキにもピントがある。さっき除外したmini8・8+は焦点距離固定だけれど、その他のモデルはオートフォーカスでピントを合わせる。
だが、「近いところにピントを合わせることができる」機能を持っている機種とそうでない機種がある。
いま候補として残っている4機種は、この観点から2種類に分けられる。
- 電動2点切り替え(通常モード0.5m~2.5m/遠景モード2.5m~∞)
mini25
mini50S
- 電動3点切り替え(接写モード0.3m~0.6m/標準モード0.6m~3.0m/遠景モード3.0m~∞)
mini70
mini90
写真を撮る人なら、「どこまで寄れるか」っていう最短撮影距離というのが大事だってことは身に染みて分っていると思う。自撮りする場合には決定的だし、自撮りをしない場合でも、カフェでプレートを撮るときにもピントが合わないと席を立ったりしないといけないという。
ということで、これは地味ながらも自分にとっても決定的なポイントだと思っているので、「電動3点切り替え」のみを候補として残す。
ここって外見には出ないけれども機械としてはコストのかかるところだから、大人の道具選びとしては妥協したくないポイント。しかし、mini50Sとか「おとなチェキ」を謳っていて「ピアノブラック」を出している割には、今の基準では積極的に選ぶ機種ではなくなっている。
最終選択
ここまで残ったのは、レトロ調のmini90とモダンなデザインのmini70。
(mini90)
(mini70)
90の方が数字が大きくてフラグシップモデルっぽいけど、70の方は今月発売の最新鋭。
露出補正をプラスマイナスにきめ細かく行って作品撮りをするなら90の方がいいし、イベントで自撮りしたりとコミュニケーションツールとして使うなら「セルフィーモード」や「セルフミラー」という最新の機能を盛り込んだ70の方が楽しい。
ということで、この2機種の選択は、好みとか使い方による、ということになると思う。
で、僕の結論は、デザインが新しい70かな。東出昌大のCMもいい感じだし。
インスタントカメラ TVCM「“チェキ” instax mini 70 “撮ル”をあそぼう。」篇(30秒)/富士 ...
発売は今月下旬だけど、すぐに品薄になりそうな予感がするのでAmazonで予約した。
FUJIFILM インスタントカメラ チェキ instax mini70 イエロー INS MINI 70 YELLOW
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- 発売日: 2015/10/23
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