ソフマップに行く予定じゃなかった―
昨日までは「入場券」を持っていなかった。でも、昨夜、東武百貨店のイベントを終えてブログを更新したあとの気持ちは、和泉式部のこの歌のようだった。
あらざらむこの世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともが
もう一度だけ―
そんな思いで一晩で入場券を探して、多くの方のご協力を得て手に入れられた。ということで行ってきたソフマップ。今夜がリリイベの本当のラスト。
いまこの空間に存在するのは、コアなドロシーファンばかり。だから、ニューアルバム収録曲ではない「GET YOU」からスタート。会場は瞬間沸騰。
そこから「2 the sky」「COLD BLUE」と攻めの曲が続き、まるでバンドのライブのように会場内が熱くなる。そして「恋を走り出した」。この曲は、すっかりキラーチューン。盛り上がり方尋常じゃないレベル。
最後に表題曲の「STARTING OVER」、そしてアンコールには名曲「ストーリー」で。もう観たいものは全部見た。「見るべき程の事をば見つ」と言った平知盛の心境。
ファン一同からメンバーに用意された花束が贈られる。プレゼンターはソフマップの店長。花束を受け取ったメンバーを代表して、リーダーの白戸佳奈が、ファンとソフマップに対してお礼の言葉を述べる。
直後、ソフマップの店長から「これからも末永くお付き合いして頂きたい。でも、TVに毎日出ているような姿も見たい。カウントダウンTVや、ミュージックステーションに出ているところを観たいですよね、みなさん?」との発言が。会場からは拍手が起こった。
リリイベ最終日に相応しい花束贈呈式だった。
特典会では、みもに昨日のチェキ撮影のときの面白いポーズのお礼を言い、かなちゃんにリリイベの感想を伝える。
そして、目玉(自分にとって)は、ボイスメッセージの録音。舞台袖に引っ込んで録音された「Sharpさん!」から始まるメッセージ。内容は「こういう趣旨で」ということだけ伝えて、あとは完全にお任せのアドリブ。だったけれども、かなちゃんらしくいき届いたスペシャルなものになっていた。
これで、もう思い残すことはない。リリイベから頭を切り替えて全国ツアーへ。皮切りは2週間後の、仙台から。
そんな満ち足りた気持ちで家路についた。ボイスメッセージがあれば、つらい日常も乗り越えられる。そんな気持ちで帰宅したらドロシーのメンバーのブログが更新されていた(この「イベント→当日中にブログ更新」)というのを、連日のリリイベでも確実に続けているのは凄いことだと思う)。
リーダーの今日のブログ。
昨年の秋からアルバム作りがはじまって
やっとリリースイベントをすべて終えて、
とりあえず一安心です。
でも1つ壁を越えると
また新しい壁がでてくるんですね・・。なんか分かんないけど
今あたしの前に壁が現れてる気がします。
それが何なのか
自分でも全然わかんないんだけど
越えなきゃいけないみたいです。
あたし。。
このままじゃだめな気がする
頑張ります。
どんな壁のことを言っているのか分からないけれども、どれだけ上を目指すのだろうか、白戸佳奈は。ドロシーは。
高い壁もある。届かない思いもある。でも、逃げないで進もう。そうすれば、きっと行ける。「明日は晴れるよ」の歌詞のように。
そう 願っても届かない あなたの想い
でも自分から逃げないで 壊れそうでも
一緒なら行ける 輝く明日へ
(ドロシーリトルハッピー「明日は晴れるよ」)