栞子さんは俺の嫁(※二次元に限る)―
ということで、今回はミステリ好きなら欠かせない江戸川乱歩モノ。そしてシリーズ初の長編。トリックについてネタバレするのを避けるためにぼかしておくが、秘められた人間関係、暗号、そして探偵同士の対決と、乱歩のモチーフを取り入れまくり。
シリーズの展開としても、栞子さんの母親がいよいよ本格的に存在感を見せてきたり、煮え切らないところのあった主要人物の関係に進展の兆しが見られたりと、このシリーズがいよいよ佳境に入りつつあることを窺わせる。ああ、つくづくよいキャスティングを得て、息の長い映像化をしてほしい作品だったと思う。
蛇足ながら、今回も表紙が素晴らしい。ポスターにして飾りたいくらい。
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 85回
- この商品を含むブログ (79件) を見る