なぜ木村文乃にしなかったのか―『ビブリア古書堂の事件手帖』

実写版『ビブリア古書堂の事件手帖』の主人公の栞子さんに剛力彩芽が選ばれた。だが、彼女の演技力は未完成だ。『プロメテウス』の吹き替えでも批判が集中しているように。

演技力を度外視しても、キャラクターがまるで違う。黒髪ロング。読書好き。内気。頭脳明晰。ちょっとコミュ障。髪はウィッグで何とかするのかもしれないが、内面から醸し出すものまでは変えられない。よっぽど力量のある役者でない限り。

TV局と芸能事務所の関係とか、スポンサーの意向とか、いろいろな事情があるのだろうとは思われる。が、原作を冒涜するようなキャスティングは、ファンの反発を招くこととなり、結果的には失敗作になってしまうだろう。

結論。なぜ木村文乃にしなかったのか。