壮大な、あまりに壮大な―『ファイブスター物語』

友人の勧めで『ファイブスター物語』を読み始めた。永野護のオリジナルで『月刊ニュータイプ』で1986年から連載されている作品。

スターウォーズ」を思わせる壮大なストーリー、デザイナーの面目躍如と言える流麗なキャラクター&メカデザイン、そして既に長大な年表が完成している緻密な世界設定。

世界観はスペースオペラ好きにはたまらない設定であるし、エルガイムとかZガンダム系MS好きにはたまらないメカ群。「バッシュ・ザ・ブラックナイト」とか萌えすぎる。

まだ2巻の途中までしか読んでいないが、見所満載のこの丁寧なペースで、長大な歴史・壮大な世界を一人で描いていたら絶対に終わらないだろうと思わせる。あまりに壮大すぎるというか。

永野護の構想を実現して完結させるには、彼が監督・監修してチームで取り組まないといけないのだろうな。根っからのおたくである作者にそういうマネージャー的な能力があるのかも分からないし、そもそも「自分を手を離す」ことを潔しとするかどうかも分からないけど。

ということで、どんどん続きが読みたくなっても続きがなくなることが明らかな作品だが、どうしようもなくはまってきた。

最近は「リブート」と称する新装版が出ているが、リブート(再起動)するんだろうか。