坂本龍一@SONGS

NHKの音楽番組SONGSに坂本龍一が出演した。スタジオでの演奏はまず、ピアノ2台という今回のツアーのセッティングで『Tibetan Dance』、そして『To Stanford』。先月の東京国際フォーラムを思い出す。

京都滞在の様子等を挟み、クライマックスはピアノソロでの『Merry Christmas Mr.Lawrence』。やはり世間的には坂本龍一の代表曲といえばこれなんだろう。文字通り、無数の蝋燭に囲まれてピアノを弾く姿はなんとも幻想的(『地獄少女』の各回エンディングを思い出したことは内緒だ)。

ラストは、画家の大竹伸朗氏とのセッション。大竹氏が即興で書き上げる絵を見ながら、教授もインスパイアされるように鍵盤に指を置き、時にピアノの弦を直接爪弾く(これも先月のライブのオープニングを彷彿とさせた)。

その姿は、武道のようでもあり、茶道のようでもあり。いずれにしても、現在の教授の演奏が日本の伝統の延長線上にあることを強く感じさせた。