『真マジンガー』第2話

第1話がお披露目だったことを考えると、実質的な物語の始まりとなった『真マジンガー』の第2話。兜甲児は熱血ヒーローというだけではなく、永井豪作品の登場人物の持つダークな面も垣間見せた。

忍び寄る悪の組織。街を破壊する敵の戦闘メカ。満月を背負って現われる戦闘少女。秘密基地でまさに立ち上がらんとする巨大なロボット。それを開発したマッドサイエンティストが主人公を迎える―いや、エヴァゲリオンが正面からやろうとしてやれなかった光景が全開。庵野監督はきっとこれを見て歯軋りしているだろうな、と妄想。

バイクに弟を乗せて敵の戦闘メカの攻撃を避けながら秘密基地に向けて疾駆する甲児。ここでかかるブラスのBGMがまた熱い。完全に昭和なんだけれども、こちらも手に汗を握ってしまう。そして、迎えにくるパイルダーに飛んで乗り移る。いや、乗り捨てたバイクがどうなっちゃたのかとかいう野暮なツッコミをする間もなく、いよいよマジンガーに乗るのか、と思わせて次週へ。いや、これは凄いアニメだね。次回予告がないのと、EDがPerfume風なのが残念。ここは哀愁系のブルースでしめてほしいところ。

途中で『あばしり一家』『ハレンチ学園』『イヤハヤ南友』の登場人物もチラシで登場。こういうお遊びも往年の永井号ファンには堪えられない。