日銀総裁問題に思う

ようやく白川氏が総裁に収まったが、渡辺氏の副総裁案は民主党が不同意。しかし、現役の一橋大大学院教授に対して「財務省の天下りはダメ」っていう論理は間違っていると思う。

結局、民主党(あるいは小沢一郎、といってもいい)がやりたいのは、参議院第一党として与党・自民党の政権担当能力の弱さを示すことなんだろう。つまるところ、国家のことを考えているわけでもないし、もちろん国民のことを考えているわけでもない。

また、「ガソリン値下げ」という奇妙な現象の根源となった暫定税率期限切れの問題にしても、財源については知らん振り。国民は「朝三暮四」で騙されることはない(はずだ、と僕が信じたいだけなのかもしれないけれど)。

こうした「ねじれ国会」での民主党の振る舞いを見て失望している人は少なくないと思われ、かりに衆議院の解散総選挙があったとしても民主党の圧勝にはならないだろうなと思う。かといって福田が率いる自民党というのが魅力的ということにもならず、二大政党への批判票が共産党に集まるようなことが起きるかもしれない。

追加。今回のように中央銀行総裁の席が空席になることは、変化の激しいグローバル経済の中では危険極まりない。よって、総裁人事についても「衆議院の優越」を定めるべきだと思う。