社民党が連立政権を離脱

理想主義的な少数左派政党にとって、与党というのは必ずしも居心地が良いものではない。政権入りしたとはいえ自らの理想とする政策を実現することは困難である一方、現実との妥協を認めてしまえば政党としての存在意義を失いかねないからだ。

今回の社民党の政権離脱は、直接には鳩山首相による沖縄の基地移転に関する失政が契機となったけれども、構造的には不可避なものであっただろう。そして、来る参議院選で勝利できない民主党にとっては、今後の政策運営はますます難しくなったと思う。解散・総選挙という選択肢はいまの民主党にはないだろうし。

しかし、これで与党内で国民新党が存在感を増すというのは勘弁してほしい。