『きみとぼくの壊れた世界』

きみとぼくの壊れた世界』を買った。
だって、きみとぼくの世界は壊れているからね。どう見ても。
内容はどうかって? まだ少ししか読んでいないのでよく分からないよ。いかれた妹といかれた兄の出てくる話みたいだ。
いまのぼくが読むにはちょうどいいと思わない? だって、まるできみはいかれた妹みたいだし、ぼくはいかれた兄みたいだからね。実は血なんかつながっていないけれど。何? きみは姉で、ぼくは弟だって? そうだね、むしろそうかもしれないね。
ぼくらは、愛情と憎悪の入り混じった複雑な感情で結ばれている。今日だってケンカしたろ。でも、離れられない。だって、互いに互いを必要としているから。
ところで、ぼくらは傍から見たらどう思われるんだろうね。でも、そんな疑問は本当はぼくにとってはどうでもいい。そして、きみにとってもどうでもいい。だって、この世界はきみとぼくのために存在するのだから。あるいは、その反対。つまり、この世界はきみとぼくのために存在するわけじゃないから。
ただ一つ確実に分かるのは、この世界が壊れているということ。そして、きみとぼくは、いまその壊れた世界で生きているということ。
え、壊れているのは、世界じゃなくて、むしろきみとぼくの方じゃないかって? そうだね、その可能性は否定できない。反証することは難しいよ。でも、きみとぼくが壊れているかどうかっていうのは、一体誰が判定するんだろうね。

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

…きちんと読んだら感想UPの予定。