"Life is a journey, journey is life."


表題は東京エスムジカの"Standing on the ground"のサビの歌詞。日本語に直訳すると「人生とは旅であり、旅とは人生である」。中田英寿の引退宣言()のタイトルを見て、真っ先に連想したのがこの歌詞だった。

World Scratch

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ヒデが東京エスムジカを聴くとも思えないので、元ネタはどこか別のところにあるのだろう。私見だが「人生とは旅だ」という前段には共感できるけれども、後段の「旅とは人生である」というのはどうもピンと来ない。彼のように一所に留まらないで活動した者だけが言える台詞なのかもしれない。

中田にとって最後のワールドカップは、代表チームについに溶け込めず、予選敗退という不本意な結果に終わった。WBCでチームを鼓舞して奇跡の優勝に導いたイチローと対比すると、中田は最後まで孤高の人であったという印象だ。

だが、その孤高を僕は愛する。孤立を恐れずに理想を追求し、夢破れたところでそれを潔く見切る。いずれもなかなかできることではない。