ありふれた話〜『Bellissima!』

田島貴男を迎えてCBSソニーからリリースされた第二期ピチカートファイヴの名盤『Bellissima!』を買った。一時絶版となっていたのだが、一年ほど前に値下げして再販された。気だるい小西の歌詞、メロディアスな高浪の楽曲、そしてファルセットが色気を感じさせる田島のボーカル。この男性三人のピチカートは最強だと思う。

ベリッシマ

ベリッシマ

このアルバムを作ったとき、小西は39歳。その年齢に近づいてきたいま、歌詞の意味が分かりすぎるくらいに分かってしまう。うーん…

とりわけ『日曜日の印象』は何度聞いても、やるせない悲しさを残す。

ぼくの何もかもが嫌になった
日曜日の午後 二時半過ぎ
ひどく時間をかけて 
バスルームでひげを剃っていた
年をとってずるい顔になって
ただひどくくたびれている
鏡の中のありふれた男
ありふれた話
ありふれた日曜の午後

『日曜日の印象』〜ピチカートファイヴ『Bellissima!』より

なお、このアルバムの魅力については、過去のエントリーで論じていますのでよろしければご覧ください。

"ピチカートファイヴ試論"(id:SHARP:20041203)