ストレンジャー・イン・タイペイ

夏目漱石がロンドンに留学していたときのエピソード。背の高いアングロサクソンの人ごみの中に、ひときわ背の低い妙なみすぼらしい人物の姿を見出した。

背の低き妙なきたなき奴が来たと思へば我姿の鏡にうつりしなり

つまり、それは自分だったというわけだ。異国の地に一人でいるときには、こういう体験をすることは少なくないと思う。