最高だった。この日のために急遽BS2を観れるように契約したのだが、その甲斐があった。
庵野秀明監督が出演するというのはガセネタだったが、アスカとレイの等身大フィギュアに続いて、ゲストでみやむー(宮村優子)が出演。冒頭、いきなりカメラ目線で「あんたバカァ?!」をかましてくれて、全国で弐千萬人*1のアスカファンを萌えさせた。
一番面白かったのは、映画版のラストシーンでアスカがシンジに言う「気持ち悪い」というセリフの成り立ち。
庵野監督は、当初シナリオではここに「気持ち悪い」ではなく「あんたなんかに殺されるのは真っ平よ」とすることを予定していたが、イメージ通りのものが収録できないということでOKを出さなかった。
で、休憩時間中に、庵野が宮村に「もし宮村が自分の部屋で一人寝てて、窓から知らない男が入ってきて、それに気づかずに寝てて、いつでも襲われるような状況だったにもかかわらず襲われないで、寝てるところを見ながら、自分でオナニーされた、そのときに目が覚めたらなんていう?」*2って聞いたときの答が「気持ち悪い…*3、ですかねぇ?」だったと。庵野は「はぁ・・・やっぱりそうか」としみじみと納得した様子で、結局、そのとき宮村の答えた言葉が、そのまま最後のセリフになったと。
なるほど、腑に落ちた。言ってみれば『エヴァンゲリオン』という作品自体が、庵野監督の壮大な自慰行為とも言えるシロモノであり、最後のセリフは庵野が長い自慰行為を終えて醒めたあとに観客に見せる「照れ隠し」みたいなものだったんだなぁと。
あと特筆すべきは、ゲストで来ていた滝本竜彦。この人は大岩ケンヂのマンガ『NHKへようこそ』(こっちの"NHK"は日本放送協会ではなく、日本ひきこもり協会)の原作者でいわゆる「ひきこもり作家」なのだが、「男は100人中100人が綾波好きですよ」と「理由? だって、…綾波ですよ?!」「エヴァの映画がダメだとかいうヤツは、ぶっ殺してやるって感じです、オマエにエヴァの何が分かるって!」とある意味番組的に期待通りのリアクション*4だった。