天知茂のおかしみ

「浴室の美女〜江戸川乱歩の『魔術師』」を観た。笑えた。やっぱり子供の頃に見た記憶や本を読んで脳内に作り出した想像の方が数十倍怖い。いま分析的に観ると、突っ込みどころ満載。笑いたくなったら観るべき映画かも。

天知茂、渋いというよりも、やっぱり可笑しい、と形容すべき。いやかっこいいんだけど。むしろありえないくらい「かっこよすぎ」て笑える。ゴルゴ13みたいなもの、いや「ゴノレゴ13」みたいなものか。

いちいち突っ込むのもどうかと思うけど、船室の中に飾られている「仮面」の位置は、もっと高くないと滑稽だろう、とか、2m足らずしか離れていない相手を殺そうとするのにをナイフを投げるのはどうか、など、本当に楽しい映画だ。