sora tob sakana、パンダみっくを運営するジ・ズーが久しぶりに立ち上げる新グループの開歌 -かいか-。
元アイドルネッサンスの百岡古宵が加入すると発表され、タカハシヒョウリとサクライケンタの関わる音源が先行公開されたが、メンバーの全貌やキービジュアルはベールに包まれたまま。
今日は、そのデビューイベントがAKIBAカルチャーズ劇場で開かれるということで、ジ・ズーDD + 元アイドルネッサンスのヲタクとして足を運んできた。
ふらっぺIdolぷろじぇくと研修生
トップバッターはふらぷろ生。
ステージで3列に並ぶくらいの大人数で、一人ずつじっくりと自己紹介。
数日前のIDOL Pop'n Partyと比べても、集大成感というか、「大一番」感が半端なかった。
それもそのはず。
この中の数名はこのステージを最後にふらぷろ生を卒業し、新ユニットとしてデビューするのだから。
(セットリスト)
1 タイムマシンにさよなら/sora tob sakana
2 up side down pop/パンダみっく
3 ふらっぺIdolぷろじぇくとのテーマ
パンダみっく
2番目はパンダみっく。
パンダみっくの初ステージは、実はここAKIBAカルチャーズ劇場での新人公演ゲネプロ。
2016年の新人公演にも出演していたのだが、当時のメンバーで今日ステージに立っているのは”りおりお”こと中嶋莉緒のみ。
そのことを思うとどうしてもちょっと複雑な気持ちにはなるけれども、オリジナル曲で固めたセトリにパワフルなパフォーマンスを見ているだけで、熱い気持ちになれた。
楽しさナンバーワンだった。
(セットリスト)
1 好きな曜日はxx
2 止まらないBGM
MC
3 白黒イエスノー
4 Count Down Baby
5 BOOM IT!!
sora tob sakana
3番目はsora tob sakana。
風間玲マライカの卒業を2日後に控えたオサカナ。
whale songの後、「sora tob sakana始めます」のセリフをその風間が担当してライブスタート。
「シューティングスター・ランデブー」「silver」「夢の盗賊」と今日はクール系で攻めると思わせたところで、「魔法の言葉」が来てワクワクが頂点に達してしまった。
終盤の「ribbon」「夏の扉」での締めは、なんだかとてもセンチメンタルな気持ちにさせられた。
れいちゃん、とっても清々しい顔つきで、綺麗だった。
(セットリスト)
0 whale song(風間)
1 シューティングスター・ランデブー
2 silver
MC
3 夢の盗賊
4 魔法の言葉
5 ribbon
6 夏の扉
開歌 -かいか-
最後は、いよいよ開歌。
入場時のシルエットで6人編成だと分かる。
大柄の花をあしらった70年代風のレトロなデザインのワンピース。真っ白なスニーカー。
照明が点り、先行公開されている「歌の咲く島」が始まる。
力強いボーカル。
濁りのないハーモニー。
スクリーンには、桜の花をモチーフにしたVJが流れる。
メンバーの顔を確認していく。
彼女を初めてAKIBAカルチャーズ劇場で見たのは2014年。
おはようございます。アイドルネッサンス、AKIBAカルチャーズ劇場で撮影した画像です。百岡古宵ちゃんかわいい。 pic.twitter.com/LhzuF83idL
— Sharp (@sharpc) 2014年8月29日
当時JC1で、アイドルネッサンスの中では「妹的」なポジションだった百岡古宵も今やJK3。
開花では、若いメンバーを率いるポジションで活躍する姿を目の当たりにして胸が熱くなる。
そして、ふらぷろ生。
青木眞歩 (5期、JC2)。
南雲咲楽(6期、JK1)。
佐々木亜実 (6期、JC3)。
ふらぷろ生の中では実力派とも言えるこの3人のメンバーは、いわば満を持しての「順当」なグループ昇格。
そして、昨年末にふらぷろ研修生としてお披露目になったばかりの渡邉陽 (JC2)。
これを「大抜擢」と呼ぶのは実は逆で、むしろ「開歌」入りの方が先に決まっていて、昇格含みでふらぷろ研修生になったのではないかと思わせる。
あと一人。
ふらぷろ生ではないメンバーが・・・
自己紹介で「ことひらもか」と名乗ったので検索すると「琴平萌花」(JC3、freedia)がヒット。
表情がとても堂々としていて、しかも歌もうまい。
なるほど、今回のユニットは面白そうだ。
次の曲は、今日初披露となる「セミロング」。
これもタカハシヒョウリ楽曲提供ということで、じっくりとボーカリを聴かせるスタイルとなっている。
今のアイドルシーンには類似のグループはほとんど見当たらない。
あえて言えば、Little Glee Monsterのコンセプトに近いものを感じる。
最後に、今度は「歌の咲く島」を完全アカペラバージョンで。
ステージに凹型のアーチを描くように立つメンバー。
パートに応じて、それぞれを顔を見合わせて、呼吸を合わせて歌い上げる姿は、かつてアイドルネッサンスやAISでも見たことのあるアカペラのパフォーマンスを思い出させる。
「音楽で何かを伝える」という志を感じさせる。
アカペラでのパフォーマンスは本当に難しいと思うが、音程が狂うことも、リズムがずれることも、ハモリが合わないこともなく、最後までわくわくするような「バイブス」を生み出し続ける。
今日の日にためにどれだけじっくりと練習してきたかというのが、短い時間の間にもひしひしと伝わってくる。
この開歌 -かいか-には、ジ・ズー、タワーレコード、SMAが関わっているわけだが、メンバーたちはもちろん、関わっている大人たちの間でも、「音楽」を大事にする姿勢が一貫して貫かれているだろうことは想像に難くない。
大きな転換期となった2010年代の後半のアイドルシーンに、あえてこの開歌 -かいか- が参入したことの「意味」を見出せる、そんなデビューイベントだった。
歴史的瞬間に立ち会えてよかった。
(セットリスト)
1 歌の咲く島
2 セミロング(初披露)
3 歌の咲く島(アカペラバージョン)