SMAの女優グループ・劇団ハーベストの最新作「杜町ペッパージャム」。
お話しとしては、上京を夢みる杜町の女子高生バンドが、活動存続のためにCD1000枚を売らなければならない。その中で、メンバーの間での不況和音が高まり…というヒリヒリするような展開。
「ミュージカル」とは違うが、音楽と演劇が高い次元で融合していた。
広瀬咲楽の音楽の才能が全面に出ていて、とても説得力があった。
また、主人公と言っても過言ではないと思うが、加藤梨里香の歌と演技には釘付けになった。
そして、客演のシンガーソングライターのMayuのクライマックスでの熱演は鳥肌モノ。まさに彼女のための配役というか、リアリティのありすぎる演技だった。
個人的な好みを言えば、マネージャー役の望月瑠菜の深みのある演技が気に入った。少し湿り気のある声の質もいいし、演技の幅と深さを自在に操っている感じも忘れ難い。
結論から言えば、ガールズポップと演劇の両方が好きな僕にはぴったりだった。
良曲多すぎなので、サントラCD出してほしいところ。